ニュース

村田製作所「チアリーディング部」がハイテク&ぐうかわだった ロボ10体が倒れず・ぶつからず巧みに陣形ダンス!CEATEC JAPAN 2014

設定ではみんな小学生高学年の女の子。

advertisement

 10体のチアリーダーロボが、ボールの上でバランスを保ってコロコロ移動しながらフォーメーションダンスを披露! 10月7~11日開催の「CEATEC JAPAN 2014」で、村田製作所が開発したロボット「村田製作所チアリーディング部」に応援されてきた。

バランスをコロコロとって1列に並んだチアリーディング部

 チアリーディング部のポイントは「倒れないところ」と「ぶつからないところ」。ステージでは10体がボールに乗ったまま、ボーリングのピンのような配列で移動したり、1列になってS字走行したりと、複雑そうな技を決めていく。その間両手をぴょこぴょこ上下に動かしても決して倒れない。2列に分かれて交差するときも、互いの間をすり抜けてみせた。丸っこかわいい見た目に対し、かなりの実力。

最初は1体で登場したチアリーディングロボ。微妙にゆらゆら揺れながら、ボールの上でバランスを保ちます
2列で交差するところでは客席から歓声が

 倒れない秘密は3つのジャイロセンサーにある。体の傾きをセンサーが検知すると、どの方向にどの速度で移動すればいいのか瞬時に計算。傾いた方へ体を動かすことで、重心を地面とボールの真上でキープするようになっている。手の上に立てたほうきを倒さぬよう手を動かす遊びと同じ要領だ。ジャイロセンサーはカメラの手ブレ防止や自動車の横滑り防止装置などにも使われているそう。

advertisement
円形を組むと、正面を外側に向けたまま横に動いて円を回し始めた。正面と違う方へ動くのはすごく難しいのだとか

 ぶつからないのはワイヤレスセンサーネットワークのおかげ。ステージの上では2つの発信機が超音波と赤外線を発している。それらをロボットが内蔵された超音波マイク5基と赤外線センサ4基でキャッチすることで、2つの時間差から自分の位置をリアルタイムで正確に把握。4×4メートルの範囲でぶつかることなく陣形を変えられる。

 村田製作所の技術・事業開発本部副本部長である小島祐一さんは、これらのセンサー&通信技術は、人とモノが高度に融合していくスマート社会のコアインフラになると示唆した。車の衝突防止や車同士の通信にも活用されていくという。

最後は陣形をハートマークに! ぐうかわ

 やくしまるえつこさんが手がけたキュートな音楽にのせ、チアリーディング部が最後に見せてくれた陣形はハートマーク。高度な技術がかわいらしい演出へと見事に昇華され、筆者もばっちり心を掴まれてしまった。ちなみにロボたちの年齢設定は小学校高学年なので、恋は禁物。

黒木貴啓

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  3. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  4. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  5. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  6. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  7. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  8. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  10. 「リンゴを○○で巻いて焼くとヤバい」 リンゴ農家がオススメする“意外な食べ方”に30万表示の反響 「絶対においしいやつ」