ニュース

人気絵本「バーバパパ」 作者タラス・テイラーさん死去、享年82歳

タラスさん「バーバパパのしなやかな体は、愛にあふれた彼の心そのものです」。

advertisement

 3月2日フランス紙フィガロ電子版によると、絵本「バーバパパ」シリーズの生みの親であるタラス・テイラーさんが2月19日にフランス・パリで亡くなりました。享年82歳。死因は明かされていません。

タラス・テイラーさんが手がけた「バーバパパ」(公式サイトより)

 タラス・テイラーさんは、妻であり共同制作者であるアネット・チゾンさんと1970年にシリーズ第1作目「Barbapapa(邦題:おばけのバーバパパ)」を出版。シリーズは30カ国語以上に翻訳、テレビアニメシリーズも制作されるなど、世界中で人気を集めています。

1972年に日本で出版されたシリーズ第1作「おばけのバーバパパ」
アニメも世界中で放送

 同シリーズは、姿を自由に変形できる能力「バーバトリック」をもった不思議な生き物・バーバパパの物語。「バーバパパたびにでる」では伴侶となるバーバママを求めて世界や宇宙を旅をしたり、「バーバパパのいえさがし」では7人の子どもたちと家を作ったりと、バーバ一家が愛を育みながらあらゆる冒険を繰り広げていきます。環境汚染で地球に住めなくなった動物たちを環境の良い星まで運ぶ「バーバパパのはこぶね」など、社会問題を扱った作品も。

advertisement

 もともとバーバパパは、アメリカからパリへ旅行に来たタラスさんが街角の喫茶店でアネットさんと出会い、紙製のテーブルクロスでいたずら書きを交換しているうちに生まれました。フランスには多いピンク色のわたあめに似ていることことから、「わたあめ」の意味を持つ単語「barbapapa」から命名。誕生経緯から作者の愛とユーモアがうかがえます。

 タラスさんはバーバパパの体について次のような言葉を残しています。「バーバパパのしなやかな体は、愛にあふれた彼の心そのものです。家族にだけでなく、困った人や動物のために、いつでもおしみなくその能力を使い、みんなを幸福にします。やさしく、あたたかく、平和を願う、私たちの頼もしい友人です」(PLAZA公式サイトより)。

黒木貴啓

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  2. 【ハードオフ】たった“1650円”のジャンク品を持ち帰ったら…… “まさかの結末”に仰天 「中古店は宝の山」
  3. セリアのイス脚カバーの“じゃない”使い方に「天才ですか!?」 斬新な活用法に「めっちゃ可愛い」「探してくる!」
  4. 中2長女“書店で好きなだけ本を買う権”を行使した結果…… “驚愕のレシート”が1300万表示「大物になるぞ!!」「これやってみよう」
  5. “スカイラインの墓場”に潜入したら、目を疑う光景が…… ヤバすぎる実態に衝撃走る「ここまでやる人はいない」「凄いな」
  6. 「やばいやばい」 ブックオフに990円で売っていた“まさかの掘り出し物”に大興奮 「ラッキーすぎる」
  7. 「腹がいたいwww」 一家で体調不良→78歳おじいちゃんの“お年玉”に爆笑 「これは本当に気持ちがこもってる」
  8. 道に落ちていそうな黒い石ころ→磨いたら…… まさかの“正体”が158万再生「超すごい」「砂利に似ているのに」【海外】
  9. 100均の毛糸5色を“シェブロン編み”していくと…… うっとり美しい防寒グッズ完成に「分かりやすくてスイスイ編めた」「色のセンスも素敵!」
  10. 「こんなおばあちゃんになりたい」 1人暮らしの93歳が作る“かんたん夕食”がすごい! 「憧れます」「見習わないといけませんね」