Facebook、亡くなったあとのアカウント管理者を「生前に指定」する機能を日本で利用可能に
「SNS」から「その人が生きた証」へ。
日本時間5月12日、Facebookの利用者が亡くなった後の「追悼アカウント」の管理人を、利用者自身が生前に指定できる機能が日本でも利用できるようになった。今回利用可能となったのは日本、オーストラリア、ニュージーランド。
利用者は、自身の死後にFacebookアカウントを永久に削除するか、追悼アカウント管理人を指名するかを選択。追悼アカウント管理人を指名する場合はFacebook上でシェアしていた写真や投稿、プロフィールなどのアーカイブのダウンロードの可否を設定できる。
その他の設定は追悼アカウントに切り替わる前のものが継続される仕様。なお、追悼アカウントの管理人であっても本人としてログインはできず、故人のプライベートなメッセージは閲覧できないという。
設定は、「設定ページ」から「セキュリティ」を選択後「追悼アカウント管理人」をタップし、「追悼アカウントを有効にする」から「管理人」を選択。オプションで、管理人に指名する人へメッセージを送ることもできる。
また、これまでは利用者が亡くなった場合、家族や友人からのリクエストに応じて故人のアカウントに「追悼」と表示する機能のみだったが、今回の機能追加により内容の変更にも対応。管理人が葬儀のお知らせや特別なメッセージを投稿しタイムラインの最上部に固定表示したり、つながっていない家族や友だちからのリクエストへ対応したり、プロフィール写真やカバー写真を変更するといったことができるようになる。
これらの機能は2015年2月より米国で追加。Facebookは「亡くなった方のFacebookアカウントは、周りの方にとって故人の生きた証、思い出、その方との友情を思い起こす場所となることもあります。今回の機能が、ささやかながら故人を追悼する方々への心の支えになればと願っています」とコメントしている。
Facebookは、交流を楽しむ単なる「SNS」から「その人が生きた証」を残すものへと変化しているのかもしれない。
(太田智美)
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