ニュース
誕生日の定番曲「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」の著作権を巡る裁判、米国で判決下る
曲が作られたのは19世紀後半。
advertisement
バースデーソングでおなじみ「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」の著作権を巡って争っていた裁判で米連邦裁判所は9月22日、ワーナー・チャペル・ミュージックの主張を退け、歌詞そのものの著作権は有していないとの判決を言い渡した。
海外の報道によると、著作権を主張するワーナー・ミュージック・グループ傘下の音楽出版社ワーナー・チャペル・ミュージックが、同曲を使用した映画を企画した制作会社グッドモーニング・トゥ・ユー・プロダクションに違約金を請求。制作会社はこれに対して訴訟を起こしていました。
裁判では歌詞の著作権が争点となりましたが、連邦裁判所はワーナー側が主張していた著作権は有効ではないとの判決を出しました。
advertisement
同曲は19世紀後半にミルドレッド・ヒル、パティ・ヒルの姉妹によって作られ、出版社のクレイトン・サミーに著作権が託されていましたが、1998年にワーナーがクレイトン・サミーを買収し著作権を主張。これまで同曲の著作権によって年間200万ドル以上の収益を得ていたということです。なお、日本ではすでに著作権は消滅しています。
(笹原新之介)
関連記事
サルの自撮り写真、著作権はサルへ 動物愛護団体PETAが米で訴訟
動物に財産権は認められるのか。ベルギーのリエージュ劇場、IOCへの訴訟を取り下げ
IOCが声明を発表しました。「ハイスコアガール」連載・販売 “できる限り早期に再開”とスクエニ発表 押切先生もコメント公開
押切先生「より良い作品作りに励み、皆様のお気持ちに応えられるよう努力していきたい」有料写真が無断使用されたアマナイメージズ勝訴 クリエイター側の損害賠償のハードル下げる画期的判決
無断使用者に故意や過失があったかどうか立証しなくても、「未必の故意」があれば著作権の侵害。低年齢層は「罪の意識なし」 スマホゲーにも広がる「チート汚染」問題、悪質な場合は刑事告発も
チートツール使用で犯罪になることもある? スマホゲームのチートについて、専門家に聞いてみました。「五輪エンブレム問題」で制作者が疑惑を否定 海外作品「まったく知らない」
東京オリンピック組織委員会も「問題ないと考えています」とコメント。一部に「買いたたき」や「著作権の無償譲渡」 公取委、テレビ局と番組制作会社の取引に関する調査結果を公開
テレビ局と番組制作会社の取引において、一部で「採算確保が困難な取引(買いたたき)」など法的に問題となり得る行為が見られた。Twitterがついに「パクツイ」規制か 盗用ツイート次々「凍結」
Twitterによると「連絡いただければできる限り対処する方針」とのこと。「ひょっこりひょうたん島」舞台化に原作者・井上ひさし氏の妻が反対表明 設定やキャラクター名「使用されるべきではない」
舞台は12月15日に上演決定。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.