障害児の出産「茨城では減らせる方向に」 教育委員が発言撤回
「心からお詫びを申し上げますとともに発言を撤回させていただきます」と謝罪している。
茨城県教育委員会は11月19日、長谷川智恵子教育委員による障害児をめぐる発言について撤回すると発表した。
朝日新聞などの報道によると、長谷川委員は18日の県総合教育会議において、障害児らが通う特別支援学校を視察したことを踏まえて、「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」などと発言。大きな批判が集まっていた。
19日に発表されたコメントは以下の通り。
長谷川教育委員
この度の私の総合教育会議での発言により、障害のある方やご家族を含め、数多くの方々に多大なる苦痛を与えましたことに、心からお詫びを申し上げますとともに発言を撤回させていただきます。
言葉足らずの部分がありましたが、決して障害のある方を差別する気持ちで述べたものではありません。反対に、生徒さん達の作品を拝見し、多様な才能をお持ちでいることも理解しており、美術の世界で、もっとお手伝いができるのではないかと思いました。また、産まれてきた子どもたちの命は全て大切なものであると考えております。
今後は、教育委員として今まで以上に研鑽を積み、よりよい茨城の教育の推進のために微力ながら力を尽くしてまいりたいと考えております。
知事談話
長谷川委員の発言は、障害児の将来を心配しての発言であったと考えているが、ご本人から言葉足らずの面があったので、撤回したいと連絡があった。
私自身としても、これまで障害児・者の会合には1回も欠かさず出席する、あるいは特別支援学校を3校増設するなど、福祉・教育行政には力を入れてきたところであり、私の発言が障害のある方々あるいは関係者に苦痛を与えたとすれば、誠に遺憾であり、誤解を与えないよう一部の報道機関で報じられた発言を撤回します。
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