ニュース

「今年の新語」大賞は「じわる」 三省堂の辞書に「マイナンバー」や「LGBT」「インバウンド」とともに今後掲載されるかも?

ベスト10に選ばれた言葉には、編者による「国語辞典風味」の語釈が。ほかにも「ドローン」や「着圧」「言うて」などもランクイン。

advertisement

 三省堂の辞書を編む人が選ぶ「今年の新語」ベスト10が発表され、「じわる」が大賞に選ばれた。

 新語は一般から公募を行い、応募総数延べ667語(異なり435語)に、編集部が候補を加えた中から辞書編纂のプロである選考委員が一語一語厳正に審査し選定した。ベスト10には、実際の編者がそれぞれ「国語辞典風味」の語釈(語の解釈・説明)を与えているのが特徴。大賞に輝いた「じわる」では以下のような具合だ。

じわ・る(自五):〔副詞「じわじわ」+動詞構成の接尾辞「る」〕はじめはそれほど印象を受けなかったものが、時が経つにつれて次第にじわじわとした感情がこみあげてくる状態になる。「魚の正面顔ばかり集めた写真集、―わね」〔主に若者の間で用いられる俗語的表現〕(「新明解国語辞典」風)

じわ・る(自五):〔俗〕おもしろさなどが、じわじわと感じられる。じわじわ来る。「シュールなイラストが―」〔二〇一〇年代に広まった ことば〕(「三省堂国語辞典」風)

じわ・る<自動五段>:注意深く見たり考えたりしているうちに、面白さなどの感覚がだんだん強くなる。「―写真」[類]くる。オノマトペ要素の「じわ」に「る」がついたもの。類例に、「ぱくる」「へたる」などがあるが、そう多くはない。(「三省堂現代新国語辞典」風)

 3種の国語辞典それぞれの性格によって、説明のしかたも少しずつ異なっている。トップ10は以下のとおり(語釈はこちら)。

advertisement
  • 1位:じわる
  • 2位:マイナンバー
  • 3位:LGBT
  • 4位:インバウンド
  • 5位:ドローン
  • 6位:着圧
  • 7位:言うて
  • 8位:爆音
  • 9位:刺さる
  • 10位:斜め上
  • 選外:とりま、エンブレム

 若者やネット民を中心に今年特に使われるようになった「じわる」や「言うて」、制度や社会の動きを反映した「マイナンバー」や「インバウンド」「LGBT」、災害時や配送などに役立つが規制の対象でもある「ドローン」、美脚・健康志向を受けて出現した「着圧」のほか、既存の語を新しい意味で使い始めた「爆音」「刺さる」「斜め上」がランクインしている。

 三省堂が募集する「今年の新語」は、あくまで「今年特に広まったと感じられる新語」であって、必ずしも「今年生まれた言葉」ではない。その中から、「特定のジャンルやコミュニティーに偏らないよう、使用者層や使用域の広がりと使用頻度の高さを考慮しつつ、来年以降も使われてゆくであろう日本語を辞書編纂のエキスパートが慎重に選定」したとのこと。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  5. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  6. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. 「セッ…ックス知育玩具」 省略する位置がとんでもないオモチャの名前にネットがざわつく