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貴重なゲーム史の1ページがここに 「DOOM」開発者がPC版「スーパーマリオブラザーズ3」の動画を公開

マリオ3にPC版なんてあったの!?

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 「DOOM」や「Quake」の開発者であり、PCゲームメーカー「id Software」の共同創立者でもあるJohn Romeroさんが、PC版「スーパーマリオブラザーズ3」のデモ映像を公開しています。

共同創立者John Romeroさんのツイート
Super Mario Bros. 3 Demo (1990)
Super Mario Bros. 3 Demo (1990)

 本来PCではリリースされていないはずの「スーパーマリオブラザーズ3」ですが、IGNの記事によると、これは1990年9月28日にIFD's(現id Software)が任天堂へ「スーパーマリオブラザーズ3」のPC移植を打診するために送ったものだそう。残念ながら移植の話は断られてしまいましたが、動画内ではWorld1をほぼ完全再現した姿や、開発中ならではの敵キャラやアイテムのちょっと違った姿が見られます。

ワールドマップ画面。しっかり再現されています
パワーアップアイテムの形もちょっと違います。葉っぱが葉っぱに見えないような
タヌキマリオのジャンプは無限に続けられる仕様

 あくまでデモのため、背景の配置が異なったり、タヌキマリオのジャンプが無限に続けられたりと、原作とは違う部分も。音声や操作方法を指定するオプション画面があったり、ステージ2以降は移植されておらず、その代わりに「LIKE IT?」の文字がマップに浮かんでいたり、マリオシリーズ恒例の隠し通路が作られています。

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PC版ならではのオプション画面
「LIKE IT?(いかがでしょう)」の文字
壁を飛び越えてからの隠し通路

 今回の動画は、id Softwareの横スクロールアクションゲーム「Commander Keen」の発売25周年を記念して投稿されたもの。結局このPC移植版が発売されることは叶いませんでしたが、この横スクロール技術はid Softwareが1990年12月14日にリリースした「Commander Keen」に利用されています。こちらのゲームはかなり「マリオブラザーズ3」に影響を強く受けているようで、ステージの移動や敵を踏むギミックなどからマリオっぽさがうかがえます。Commander Keenは現在、Steamで498円にて購入可能(当時発売された3部作のセット)。今となってはかなり古いゲームですが、マリオのために培われた技術がどうなったのか気になる方は買ってしまうのもアリかもしれません。

マリオとはひと味違った横スクロールが楽しめます

(今藤祐馬)

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