ニュース

日本で唯一! りんご飴専門店「ポムダムールトーキョー」に行ってきた

お祭りの屋台で買うものというイメージのりんご飴。ところがこだわりの専門店があるんです。

advertisement

 真っ赤なりんごを飴(あめ)でコーティングした「りんご飴」。お祭りの屋台で買うものというイメージだが、東京・新宿に日本で唯一のりんご飴専門店「ポムダムールトーキョー」がある。昨年7月にオープンし、じわじわと話題になっている。

 場所は東京メトロ新宿三丁目駅C7出口から徒歩4分。新宿の喧噪(けんそう)から少し離れた場所にある。表には目立つ看板も何も出ておらず、1階がタトゥー屋さんになっている建物の階段を登った2階のドアの前に「ポムダムールトーキョー」と書かれたプレートが下がっているのみ。りんご飴専門店であるだけでなく、シーシャ(水タバコ)の専門店でもある。


シーシャも提供している

 一瞬「本当にここがりんご飴屋さんなのだろうか」と疑うくらい隠れ家的な雰囲気。ドアを開けて入店すると、ぷぅんとシーシャの独特な甘い香りが漂い、おもちゃ箱をひっくり返したようなオシャレでかわいらしい店内が広がっている。

advertisement

 「内装やインテリアはあえてプロっぽくせず、手作りっぽさを出しました。プロっぽさを突き詰めると『かわいい』から遠くなって身近なかわいさではなくなってしまうので」と店主の池田喬俊さん。席はカウンターやソファ席、テーブル席など合わせて15席。店名にもなっている「ポムダムールトーキョー」とはフランス語でりんご飴の意。りんご飴は日本の食べ物かと思いきや、発祥は意外にもアメリカ。海外ではハロウィンなどのイベントで食べられるそうだ。


レトロなストーブとヤカン

余った角材を再利用してランプを設置している

かわいらしい店内

 カウンター席の横にはりんご飴のショウケース。飴だけでコーティングしたプレーンから、王林(青りんご)を使ったもの、シナモンをまぶしたもの、りんごをチョコフォンデュにするものなど、いくつか種類がある。値段はプレーンが500円、その他は600円。どれにするか迷ったが、一番人気だというプレーンをチョイス。りんご飴はカットされた状態で出される。


りんご飴のショウケース

プレーン

王林プレーン

シナモンをまぶしたりんご飴も

チョコフォンデュ

 う、美しい……! 透明なべっ甲色の飴がてらてらと光り、飴に閉じ込められた赤いりんごはプリンセスのよう。カットされた断面はみずみずしく、見ているだけでため息が出てしまう。


プレーン

断面がみずみずしい

飴が輝く

 一口かじると、パリッと飴が割れ、中からじゅわっとフレッシュな果汁があふれ出る。飴の甘さとりんごの酸味のバランスがちょうどいい。爽やかなりんごの香りも鼻から抜けていく。こんなにおいしいりんご飴は初めて食べた。

 昔、屋台で食べたりんご飴は飴がやたら固く、口の中で刺さって痛かった覚えがあるが、このりんご飴はコーティングが薄め。飴が口の中で滑らかに溶けていき、刺さって痛くなることもない。そして工夫はもう一点。りんごのお尻にまで飴がコーティングされていないため、片手で持って食べるのが難しくなるところまで食べ進んだときに、焼きトウモロコシのように両手で持って食べても手が汚れないのだ。細やかなところまで気遣いを感じ、ますますりんご飴が美しく見えた。

advertisement

 もともと何かのお店を開きたかったという店主の池田さん。以前はシーシャ屋の店員をしていたそう。シーシャはカクテルを作るバーテンダーと同じように、その人にしか作れないフレーバーがあるため、シーシャ屋勤務時代の常連のお客さんからは、シーシャ屋さんをやってほしいと言われていた。しかし、シーシャは世間一般的に、どちらかと言うと不健全なイメージがある。「明日が今日より楽しくなるお店」を作ろうと目指したところ、りんご飴をお祭り以外で食べたことがないことに気付き、シーシャとりんご飴という組み合わせを思いついたという。

 「小さい頃に屋台で食べたりんご飴って、懐かしさもありますが、あまりおいしくなかった思い出もあるんです。人は成長に従って、おいしいモノの味を知っていくので、今、屋台のりんご飴を食べても『おいしい』という感動はありません。童心を思い出しつつも、りんご飴に初めて出会ったような感動を与えられるりんご飴を研究して作りました」(池田さん)

 感動を与えるりんご飴を提供するため、りんご選びからこだわっている。時期によって使用するりんごは違うが、8月末はサンツガルを使用。冬の時期はサンフジを使用している。りんごは冬が旬だが、夏は大きな倉庫でりんごを冬眠させているものを取り寄せているそう。夏場はりんごの値段も上がってしまうが、原価の上昇にも関わらず、提供する価格は年中変えないというのもありがたい。

 20~30代の女性客が多く、土日には行列ができる。テイクアウトもできるのでお土産にもぴったり。夜に朝ご飯として買っていく人もいるという。


シーシャのメニューも豊富

カウンターの奥にはシーシャのフレーバーの瓶がずらり

 昔懐かしいりんご飴が、何倍もおいしくよみがえっている。“ちょっと小粋な大人のりんご飴”という言葉が似合いそうだ。

advertisement

ちょっと小粋な大人のりんご飴

姫野ケイ

店鋪情報

東京都新宿区新宿5-9-12 KIビル2F

TEL:03-6380-1194

新宿三丁目駅C7出口より徒歩4分

営業時間:13:00~0:00

定休日:木曜

HP:http://lucky11090321.wix.com/pommedamour-tokyo

Twitter:https://twitter.com/pomedamourtokyo

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  3. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  4. “女子小学生”がメンズカットしたら……「え!」 その驚きの大変身に「な、なに!?」「絶対モテる」と反響
  5. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  6. パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  7. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  8. 正体不明の「なにかふしぎなもの」がハードオフで販売→Twitterで情報集まり正体が判明
  9. 「起動しません」 ハードオフで4000円のジャンクPS4購入→電源入れると“驚きの結果”に「そんなことあるんだ」
  10. 「とんでもないものが売ってた」 ハードオフに“33万円”で売られていた「まさかの商品」に思わず仰天