LGが世界初のモジュール合体スマートフォン「LG G5」を発表 パーツ交換でスマホの機能を拡張
モジュールの付け替えで、写真撮影やハイレゾ音楽鑑賞がはかどりそう。
スペイン・バルセロナで2月22日から開催されている「Mobile World Congress 2016」。これに先だって、LG Electronicsがスマートフォン「LG G5」を発表しました。
「LG G5」は、QualcommのハイエンドCPU、Snapdragon 820を搭載したフラッグシップスマートフォン。2台搭載されたカメラのレンズ画角を78度と135度で選べたり、バッテリー交換が可能だったりと特徴のあるスマートフォンとなっています。しかし最大の特徴は、モジュールの付け替え機能です。本体下部を交換することで、スマートフォンの機能を拡張できます。
現在公開されているモジュールは、「LG CAM Plus」と「LG Hi-Fi Plus with B&O PLAY」の2種類。
「LG CAM Plus」は写真撮影に適した、グリップ型のモジュールです。スマートフォン本体下部にこれを付けることで、本体が持ちやすくなります。またグリップにはシャッターボタンやズームに使えるダイヤルが付いているので、スマートフォンでの撮影がしやすくなります。
グリップ内には、容量1200mAhのバッテリーが内蔵されています。「LG G5」は本体内だけでも2800mAhと、本体だけでも比較的多めのバッテリーを内蔵しています。さらにグリップ内のバッテリーと合わせれば、観光地などでも気軽にたくさんの写真を撮れそうです。
「LG Hi-Fi Plus with B&O PLAY」は、Hi-Fiオーディオのためのモジュールです。これをスマートフォン下部に取り付けることで、32bit 384KHzといったハイレゾな音楽再生を可能にします。また老舗のオーディオメーカー、B&Oとのコラボレーションということで、音質にも期待できそうです。
本体に取り付けるモジュールだけでなく、液晶を内蔵したVRグラスや360度カメラ、球状のロボット等との接続による機能拡張も想定されています。
スマートフォンが普及する前の電子手帳やPDAでは、メモリスロットなどを活用した機能拡張モジュールが使用されてきました。しかしスマートフォンの世代では、本体だけでも十分な機能を搭載しているため、拡張モジュール方式は使われなくなりました。
一方でスマートフォンが生活必需品になり用途が広がるなかで、モバイルバッテリーやボータブルヘッドフォンアンプなどスマートフォンの機能を拡張する機器も増えています。今回の「LG G5」は、あらためてスマートフォンの機能を見直し、用途に合わせた機能を選択できるようになっています。「LG G5」の登場は、今後のスマートフォンの方向性を占うという意味でも気になるところです。
「LG G5」の発売日や価格は未定です。
(ヒグチマサキ)
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