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愛される飼い主になるには、猫ちゃんをダイエットさせるべし コーネル大学が科学的に実証

心を鬼にしなくてもいいんです。

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 甘えられると、ついついエサをやってしまい、気が付けばかわいかった子猫も堂々たるデブ猫に成長。愛する猫ちゃんの健康のためにダイエットさせたくても心を鬼にできない、そんな愛猫家の皆さんに朗報です。


くつろぐ猫。おなかはハミ出ていても、幸せならそれでいい、のか?

 米国コーネル大学獣医学部の研究者を中心とする研究チームが、専門誌「Journal of Veterinary Behavior」に発表した研究「Owner’s perception of changes in behaviors associated with dieting in fat cats」(飼い主が知覚する、ダイエット中の肥満猫の行動変化)によると、猫はダイエットさせられても攻撃的になったりせず、飼い主はますます愛情表現を感じるようになったようです。


テーブルに載ってくるデブ猫

 研究チームは、58匹の肥満猫(理想体重よりも25%以上の成猫)を対象に、8週間にわたって、高繊維・低炭水化物・高タンパクの3種類から選択する食餌療法を施し、食前・食後の猫たちの行動を記録・分析。ダイエット前と比べ、すり寄りやつきまとい、鳴いたりゴロゴロのどを鳴らす頻度、遊ぶ時間や回数、眠る時間などに変化はあったかどうかを検証しました。

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エサをねだる猫

 8週後、76%の猫がダイエットに成功。食餌療法の種類によらず、4週間の時点で、すでにエサを求めて鳴く回数も、飼い主にすり寄りつきまとう行動も増えたことが観察されました。エサを食べて満足した猫は、以前よりもさらにのどを鳴らし、飼い主の膝に乗り、食後すぐにトイレに行ったり、つまりはずっと「良い子」になった、といえる行動が増え、飼い主は猫の愛情をひしひしと感じられるようになったとしています。


エサを食べる猫

食後の猫

 実験に協力した飼い主によれば、エサをねだって鳴き続ける愛猫をダイエットさせるのは「拷問」しているようでつらかったが、減量に成功した猫は軽々とベッドに飛び乗って一緒に眠ったり、飼い主や他の猫たちとも遊んだり、今ではまるで「別猫」だそう(New York Timesブログ)。


飼い主は彼らの行動を「読み違え」ているのかも?

 研究チームのリーダー、Emily D. Levine医師は、猫が鳴いたりすり寄ってきたときに、愛情表現として「エサをやる」のではなく、「猫の立場に立って、相互の遊びで猫の自然な好奇心を引き出したり訓練してみては」と提案しています。


寝そべる猫

 猫の幸せは、飼い主の幸せ。つれないウチのデブ猫も、ダイエットさせたらもっとかわいらしくなってくれるのでしょうか。

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