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KDDI、ロボット月面探査レースに挑戦 ローバーの通信システムを共同開発

日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」とオフィシャルパートナー契約を締結。

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 KDDIは世界初のロボット月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エックスプライズ)」に挑戦するispaceが運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO(ハクト)」とオフィシャルパートナー契約を締結したと発表した。

KDDIが「通信」で民間月面探査チーム「HAKUTO」をサポート

 auで培ってきた通信技術やその知見を最大限活用し、HAKUTOの月面探査ロボット(以下、ローバー)の通信システムを共同開発。世界初の民間による月面探査にチャレンジする。

 「Google Lunar XPRIZE」は、Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される民間組織による月面無人探査を競う総額3000万ドルの国際賞金レース。民間宇宙開発を加速させ、宇宙産業の拡大と市場への投資を促進、ビジネスの育成を目的としている。レースは民間開発の無人探査機を月面に着陸させ、ローバーを500メートル以上走行し、搭載されたカメラで撮影した指定の月面の動画や静止画を地球に送信する。現在、世界各国から16チームがエントリーしている。

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KDDI研究所の電波無響室で試験を行うHAKUTOのローバー

 ローバーは地球からの遠隔操作となるため、月面探査の成功の鍵を握るのが「通信」と言われていた。今回のミッションでは世界初の試みとして地上のモバイルデータ通信に使われている周波数帯を採用することを検討しているという。

KDDI研究所の電波無響室で試験を行うHAKUTOのローバー

 KDDIは高解像度の動画や静止画データ送信するための圧縮技術のほか、現在開発中のローバーのフライトモデルの検証試験などで協力する予定だ。かつてKDDIは日本で初めて衛星による日米間のテレビ中継を実現している。今度は「地球と宇宙の境界を越えるための挑戦」と位置づけている。

KDDI研究所での試験の様子
KDDI研究所での試験の様子

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