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世界で唯一現存する零戦三二型の4K映像、YouTubeに公開 機体全体から翼の裏側、操縦席を鮮明に
筑前町立大刀洗平和記念館にある機体を、西日本新聞社が公開。
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世界で唯一現存する零式艦上戦闘機(零戦)三二型をモーションコントロールカメラで撮影した4K動画を、5月2日に西日本新聞社がYouTubeで公開しました。機体の全体や操縦席の中までが、鮮明な映像で確認できます。
同機は筑前町立大刀洗平和記念館(福岡県朝倉郡)が収蔵。1941年に三菱名古屋工場で製造され、マーシャル諸島で戦線に加わっていましたが、戦後ジャングルで発見。日本に帰還してから修復作業を経て、同記念館で展示公開中です。
零戦三二型は零戦の派生型で、主翼の先端を切り落としたように短縮しているのが特徴。合計343機しか製造されておらず、現存するのは世界でも同記念館の一機のみと貴重な遺産になっています。 動画では翼を下から捉えたりと、さまざまなアングルで同機を撮影。同じく記念館に展示されている、1945年に博多湾に不時着した九十七式戦闘機も登場します。
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また後半では、戦時中に筑前町の大刀洗飛行場から出撃していった特攻隊員の遺書が紹介されます。「九州に残る貴重な戦争遺産とそれにまつわる平和へのメッセージをより多くの方に知っていただきたいという思いでこの動画を制作しました」と西日本新聞社。4K映像がくっきりと映し出す機体のサビや傷跡から、過去の惨禍も伝わってくる動画です。
(黒木貴啓)
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