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2016年に米国カルフォルニア州クパチーノで完成予定の、Appleの新社屋「Apple Campus 2」。建物がドーナツ型、電力供給の100%が再生可能エネルギーなど、デザインや環境面であらゆる画期的アイデアが盛り込まれているのですが、その建設現場を4Kの高画質で空撮した動画が公開されました。
生前のスティーブ・ジョブズが建設を発表したのは2011年ですが、各建物の外郭は大部分ができあがっているようです。一番目を引くのは、米メディアでも「宇宙船」と呼ばれているドーナツ型の建物。敷地面積は東京ドーム5.5個分の280万平方フィートという大きさなのですが、この規模で円状の建物が着々と構築されている様子は、一企業の社屋というよりはSF映画の宇宙コロニーの建設現場を見ているようです。
ドーナツ型建物を横から見ると、壁はなく空洞になっています。完成予定図では横面はほぼ一面を窓ガラスにし、建物から敷地内の緑が見渡せる設計になるようです。敷地全体の面積は176エーカー(約71万平方メートル)と東京ディズニーランドの約1.4倍、その8割が7000本もの木々を植えた緑地になる予定。また窓は特殊な構造で設計し、建物内で1年の75%を自然の空調のみで過ごせる仕組みにするのだそう。
このほか、多目的施設では扇型のホールも作ろうとしていることがわかるなど、空撮動画からは「Apple Campus 2」のさまざまな建設過程が確認できます。完成予定図ではこんな未来のような社屋を本当に作れてしまうのか疑ってしまいますが、Appleが実現させる日は着々と近づいているようです。
(黒木貴啓)
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