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教えて小野賢章、本当に具現化したい妄想は? 映画「燐寸少女」で妄想に踊る男に聞く

独占インタビューで聞いてみました。

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 5月28日から全国ロードショーの映画「燐寸少女 マッチショウジョ」。妄想を具現化する“妄想マッチ”を巡る3つのエピソードがオムニバス形式で描かれる同作で、小野賢章さんは“周囲が自分の才能をどう思っているのか、心の中をのぞきたい”という妄想とともにマッチを擦る岸田叶人という美大生を演じています。

 5月15日に行われた同作の先行上映イベント(関連記事)の前に、ねとらぼエンタでは小野さんに独占インタビュー。俳優としても声優としても、“演じる”ことに真剣に向き合い続ける小野さん。同作のシニカルな世界観をどのように表現したのでしょうか?


小野賢章さん

「瞬発力と、演じている中で思ったもの」こそリアル

―― 燐寸少女の台本を最初に読まれたとき、どんな印象を持ちましたか?

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小野 難しいなあ……、と。クライマックスへのプロセス、つまり叶人の内側で考えや思いがどんどんエスカレートして暴走し始め、やがて自らの欲に流されるようになっていく過程、その心情をしっかりイメージして役を作っていこうと意識しました。特に最後は“出たとこ勝負”かなと。

―― 終盤にはショッキングなシーンがありましたけど、あれが出たとこ勝負のアドリブだった?

小野 アドリブではないですね。瞬発力と、演じている中で思ったもの、目の前に浮かんできたものを大事にすることがリアルかなと思ったということです。

 一方で序盤は、他人に尽くす正義の味方のようにも見せなくてはいけなくて。お話は、いじめの標的となってしまった同級生を助けたいという彼の願いから始まるのですが、そんな彼の印象を少しずつ、「あ、コイツちょっとヤバいやつだな」という風に繊細に変えていく必要があるとも意識していました。

―― 謎の少女リンと叶人が出会うシーンは、どのように考えて演じられましたか。

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小野 叶人は妄想マッチをすんなり受け入れるんですよね。普通は「何か変な女の子がマッチを勧めてきた!」って思うところなのに、そのまま貰ったマッチを擦ってしまう。観ている側が感じるであろう違和感をあえてそのまま表現することが、「ここは不思議な世界だよ」と伝えているのかなと考えて演じました。

小野賢章の元気の秘訣(ひけつ)は?


映画「燐寸少女」より

―― 小野さんは俳優、声優と幅広く活躍されていますが、それぞれを演じる際のコツや意識の違いなどはありますか。

小野 逆にあまり変えないことですかね。舞台ならいつも発しているよりちょっと声量大きめに、など、テクニック的な意味で変える必要がある部分は存在しますけど。基本的にやっていることはどれもお芝居なので、あまり変えないようにしています。

―― 活動の幅が広いとスケジュールや体調の管理も大変なんじゃないかと。

小野 もともと、元気なんですよね(笑)。風邪とか全然ひかなくて。あまり対策もしてないんですけど……。普段はあまり仕事のことを考えないようにしています。

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―― オンとオフをしっかり分ける、というのが元気の秘訣(ひけつ)?

小野 だと思いますね。あと、寝る(笑)。睡眠時間は長めに取りたいところですけど、そんなに……。まあ6時間は最低でも。

小野賢章の具現化したい妄想とは

―― ずばり、他人の心の中はのぞいてみたい?

小野 いえ結構です。絶対、知らない方がいいと思います(笑)。

―― 何か具現化したい妄想は?

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小野 演じたエピソードのこともあって、自分の欲のために妄想マッチを擦るとよくないことが起きそうだなって。妄想は妄想で止めておきたいなと思いますね。

―― 最後に、「燐寸少女 マッチショウジョ」を見る方にメッセージをお願いします。

小野 誰でもいろんなことを妄想・想像したりすると思うんですけど、「それは妄想のままで止めといた方がいいよ!」みたいなメッセージも含まれている作品になっていると僕は考えています。本編を見て、皆さんにもそう感じてもらえたらいいなあと。あとは終盤の僕のシーンを見て、「うわ……」ってなってもらえれば(笑)。

映画「燐寸少女 マッチショウジョ」予告編

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妄想 | 小野賢章 | 映画 | 俳優 | 声優 | インタビュー

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