ニュース

これがデスマーチの実情か……SEが無茶なシステム開発に奮闘する自主制作アニメ「こうしす!」2年越しで「第2話」が公開に

第1話公開から2年の歳月を経て完成。

advertisement

 情報セキュリティの重要さを啓蒙する自主制作アニメ「こうしす!」(関連記事)。前回から2年越しで、第2話「やはり弊社の業務システムは間違っている」がニコニコ動画で公開されました。今回のテーマは業務システムの開発。セキュリティの脆弱なシステムが生まれる背景を描いています。

AMP 非対応のコンテンツです。こちらからご覧ください。

 物語の舞台は、京都と姫路を結ぶ中堅私鉄「京姫鉄道株式会社」のシステム課。第1話の事件以来、主人公のアカネは通常業務から外されて、子会社へ出向。自社システムの開発要員に組み込まれるのですが、そこには絶望的なデスマーチが待ち受けていました。

配属先に近づくごとに消耗したスタッフが通りすがり、中に入るとバイオハザードが

 配属先の部署は死屍累々といった様相。スタッフはゾンビのように疲弊し、責任者は発注元の親会社から進捗の遅れを責められ、みんな心が壊れかけています。

advertisement
親会社の総務部長に責められる課長代理。パワハラだぁ!

 というのも、プロジェクトはもともと、既存のシステムを総務部向けにカスタマイズするだけのものでした。しかし開発中盤になって他部署から横やりが入り、新仕様がふんだんに盛り込まれてしまいます。しかも納期は当初のまま。SQLインジェクションの不備という不具合も発見されて炎上案件となりますが、アカネは知恵を絞って立ち向かいます。

全部署に適用しようという提案から、グループウェアの派閥争いが始まり、プロジェクトは白紙に。納期はそのままなのに
システムの完成イメージはヒーローの強化のごとく肥大化。社長の思いつきでクラウド化まで盛り込まれ、ついに空を飛ぶ

 物語は「きのこたけのこ戦争」や「姫路モノレール」など、マニアックなネタを盛り込みつつ、コミカルに描かれています。しかし「このアニメってフィクションだよね? ね?」「なんでうちの会社の話が出てるのか」など、なにやら身につまされている人からのコメントも散見され、現場の人間からすると、あまり笑えない話のようです。

 制作を手掛けた非営利団体「OPAP-JP」は同作の反響に対し、公式Twitterで「『あるある』との声はあるけど『ねーよ』の声がほとんどない」と発言。システム開発現場の厳しさを物語っています。

IT業界の闇は深い

(C)2016 OPAP-JP contributors.

(沓澤真二)

advertisement

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  6. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  9. 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  10. 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」