円楽、不倫報道を事実と謝罪 「噺家の片隅において欲しい」 スーツの下には妻から励ましの手紙が
週刊誌「FRIDAY」で一般女性との不倫を報じられた三遊亭円楽さん。取材会見の内容をまとめました。
落語家の三遊亭円楽さんが週刊誌「FRIDAY」で40代一般女性との不倫を報じられたのを受け、6月10日14時に取材会見を実施。「FRIDAY」に書かれていることはすべて事実とし、女性との関係を「浮気といえば浮気、その通りでございます」と認めた。落語ファンや各関係者に向け「世間をお騒がせして申し訳ない。みなさまにお詫び申し上げます」と謝罪した。
FRIDAYでは6月10日発売号で、既婚者の円楽さんが一般女性と銀座で蕎麦を食べたり3時間マッサージに入ったりと遊んだ後、錦糸町のラブホテルへ入っていった様子が報じられた。
記者会見に臨んだ円楽さんは「初高座のような気持ちで非常に緊張しております。言葉違い言い間違い、ご勘弁願います」と説明。女性は約2年半前に円楽さんのゴルフ仲間グループに加わった人で、月1回のコンペの準備や頼まれごとを心置きなく引き受けてくれるほか、自分の落語も「興味がある」とよく見に来てくれたという。そのうちに「非常に切れる子」「よく手伝ってくれる」と引かれていき、「男ですから口説いたと言っていいでしょう。浮気といえば浮気、その通りでございます」と、不倫の仲に発展したそうだ。
三遊亭に入門した1970年の落語界を振り返り、「大正、戦前のお師匠の教え、薫陶を受けていましたが、『女性にモテなくてはいけない』『女遊びをしなさい』という考えがあった。時代錯誤だったなぁ、軽く考えていたなぁと深く反省しています」と、当時の落語家の感覚から出た行為だと顔をしかめる。
女性との今後の関係については、「男の甲斐性として、いろんなことをやる仲間として置いておきたい」「親切心や愛情はあっていいわけじゃん。いけないのは浮気、男と女の関係でいることでしょ? それをストップすることはできる」と、ゴルフや落語の応援に来てもらう“仲間”として一緒に付き合っていくつもりだと明かした。女性の詳細については「まだ先がある」「一般女性なので深追いをしないでもらいたい」と求めた。
奥さんへの不倫の報告は、6日にFRIDAY記者から自宅前で直撃取材された際に、記者の車の中から電話で行った。「隠してもしょうがない」と記者に2人の関係について詳らかに説明。自宅に送ってもらいながら「詫びなきゃいけない」と、奥さんや各関係者に携帯電話で謝罪したという。
奥さんからは「とにかくがんばんなさい」と励まされたとのこと。記者会見のスーツは奥さんから弟子に託して持ってきてもらったもので、「その袋の下に手紙が入っていて、『がんばれ』って書いてあったんですよ。参っちゃった」と感極まりながら明かした。今回の件ついても「身から出たサビ(錆)」だと言ったら、「サビ(山葵)が味になるよね」と返されたとして、その度量に感心したという。「今後も奥さんは口に出さずに泳がしてくれるかな。カミさん自身もやりたいことがいっぱいあるしね。そういう干渉しないところに甘えちゃったのかな」と苦笑した。
「落語家という商売を46年やってきて、下町の生まれであり、不適切な発言が出ていましたらお詫び申し上げます。こんなにアガったこと無いので口がベタベタで」と自身の発言を振り返る場面では、「もう1つお詫びするのは、大好きな落語ですから、どうなることかわかりませんが、噺家の世界の片隅において欲しいです」と涙をにじませる。「不快な思いをさせた方には高座で返していくつもりです。これからも稽古に務めてまいります」と落語ファンに誓った。
また記者会見は絶えず笑い話も挟まれ、円楽さんがFRIDAY記者の車を「汚い車でございましてねぇ」と触れると記者団が噴き出すなど、両者から笑顔が出続ける異様な会見となった。終盤には記者から「不倫とかけてどうときますか?」と謎かけ振られて「頭がパニクっているからな」と困りながらも、「今回の騒動とかけまして、今東京を出て行った船ととく。その心は、こうかい(後悔・航海)の真っ最中」と披露した。
(黒木貴啓)
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