連鎖はそこまで重要じゃない? 元コンパイル社長が開発「にょきにょき」は「初心者も上級者も一緒に対戦できるゲーム」を目指した
「BitSummit 4th」でプレイアブルバージョンが初出展されていました。
元コンパイル社長・仁井谷正充さんが現在開発中のニンテンドー3DSソフト「にょきにょき」。「ぷよぷよ」の生みの親が作った対戦パズルゲームということで注目を集めている同作ですが、7月9日~10日にかけて開催されたインディーゲームのイベント「BitSummit 4th」でプレイアブルバージョンが初出展されていました。
「にょきにょき」のジャンルはいわゆる“落ちモノ”パズル。2つセットで落ちてくる「にょきにょき」たち(菌類の一種だそう)を並べて消していき、消しきれずに上まで詰まってしまうと負けになります。大量に消すと相手に「おじゃま」を送れるあたりも含めて、基本ルールは「ぷよぷよ」とよく似ています。
ただ、ぷよぷよと大きく違うのがその「消し方」。にょきにょきたちは4つつなげてもすぐには消えず、縦横にどこまでもつなげていくことが可能です。では消したい時はどうするかというと、XかYボタンを押すと落下中のにょきにょきが“トゲトゲ”に切り替わるので、これを落とすと「発火」、つながっている同色のにょきにょきが一気に消えるという仕組み。消すだけならぷよぷよに比べてかなり簡単で、初心者でも遊びやすい印象でした。
また、大量のにょきにょきを一気に消すと相手におじゃまを送ることができますが、ぷよぷよのように複雑な連鎖を組むよりも、1色のにょきにょきをなるべく広く、高くつなげて消した方が火力は上がるとのこと。また、おじゃまはすぐ相手側に送られるのではなく、プレイヤーがLかRボタンを押すと、その時ストックされているおじゃまを一気に送りつけるという仕組み。「消すタイミング」と「攻撃するタイミング」が比較的自由な分、相手との駆け引きが重要になってきそうです。
なぜこのようなルールにしたのか、ブースにいた仁井谷さん本人に尋ねたところ、「初心者も上級者も一緒に対戦できるようなゲームにしたかった」とのこと。ぷよぷよは対戦ゲームとしてはものすごくストイックで、少しでも実力差があると強い方が圧勝してしまいましたが、このルールなら初心者でも上級者にまったく歯がたたないということはありません。また初心者側は2色、上級者側は5色、といった具合に色数を変えてハンディもつけられるそうです。
今回展示されていた「にょきにょき たびだち編」はダウンロード専用ソフトで、価格は800円。公式サイトでは「今冬発売予定」となっていますが、仁井谷さんによると「11月か12月には出したい」とのことでした。また「たびだち編」ではローカル対戦のみですが、今後ROM版のリリースも考えており、そちらではオンライン対戦にも対応したいと語っていました。
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