山形県新庄駅前に突如出現した冨樫義博さんが“仕事した看板”の正体とは
天狗の「かむてん」くんがその謎を解く鍵でした。
新庄駅(山形県新庄市)駅前のバス停付近に突如現れた「ようこそ新庄へ」の看板。地方によくある観光客誘致看板かと思いきや、よく見たら冨樫義博さんが描いたものだったとしてネットでは「冨樫先生仕事してる」と話題になっています。
冨樫さんは「幽☆遊☆白書」や「HUNTER×HUNTER」を描く漫画家。新庄市は冨樫さんの出身地であり、先日も市の広報誌「広報しんじょう」8月号(8月9日発行)の表紙を担当することが発表されたばかりでした(関連記事)。郷土愛から看板のためにイラストを提供するのも頷けます。
ところがよく調べてみるとこちらのイラスト、新たに書き起こしたものではなく22年前に制作されていたことが分かりました。新庄市の観光課にも確認したところ、冨樫さんは新庄市公式イメージキャラクター「かむてん」くんのデザインを担当しており、その制作時に描かれたものなんだとか。
担当者によると、当時新庄市がまちおこしの一つとして取り組んでいた「昔かたりのきこえるみち」づくり事業のイメージキャラクターとして誕生した「かむてん」くんのイラストを冨樫さんが5点制作。デフォルメされたキャラクターが描かれた4点は利用される頻度も高かったようですが、看板に使われたバス停に並んでいるイラストはあまり活用されることがなかったとのこと。
今回、既存のイラストをベースに山交バスの協力を得て背景にバスの車体を新たに追加し、「新庄駅前」の文字を重ねたんだそうです。ちなみにイラスト制作当時、作者の冨樫義博さんは「かむてん」はいたずら好きのじいさん天狗という設定で、「わたしの頭の中の家族構成は、三世代の7人家族ということであるのですが……。天狗の家族がテーマだったのですが、私自身、ひねくれ者なので、あえて家族を描かないで、街にとけこんでいる雰囲気だけを表現してみました」と語っています。このバス停に並んでいるイラストはそんなイメージを唯一表現したものだったのではないでしょうか。
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