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「コップのフチ子」から「OL人形」に改名、実は一時的なもの NHKに「OL人形」と紹介されたのがきっかけ

人気カプセルトイ「コップのフチ子」が5周年で名前を変えたことにネットから反発が。実はちょっとした遊び心だったもよう。

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 奇譚クラブの人気カプセルトイ「コップのフチ子」シリーズが9月10日、発売5周年を記念して突然名前を「OL人形」に改名しました(関連記事)。これにネットでは「フチ子さんの方がいい」「センスゼロ」「何があった」と、反発や困惑の声が相次ぐことに。一部では商品の原案者・タナカカツキさんと奇譚クラブの不仲説まで浮上してしまいました。

「OL人形」に改名された「コップのフチ子」(関連記事

 改名の理由は当初「もっと日本中の方々に分かりやすいように」と発表されていましたが、真の狙いはどこにあったのでしょうか。奇譚クラブに取材したところ、実はNHKの番組で「コップのフチ子」が取り上げられたのに端を発する、“一時的な改名”であると説明しました。え? フチ子にまた戻るの?

 NHKのドキュメンタリー番組「お試しジャパン」では8月27日、奇譚クラブ主宰・古屋大貴さんがブータンでも「コップのフチ子」が売れるのか挑戦するという内容を放送。しかしNHKは公共放送として特定の商品名を放送しない方針をとっているため、番組では「コップのフチ子」が「OL人形」という名称に置き換えられていました。

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NHK「お試しジャパン」の奇譚クラブ登場回

 これにタナカカツキさんも含め奇譚クラブ側は、「そういえば『OL人形』だな~とw」とおもしろく感じたそう。商品名が本当に「OL人形」と勘違いしてしまう視聴者もいるかもしれないし、何かNHKにレスポンスをしなければ……と思い立ち、実際に商品名を一時的に「OL人形」にすることにしました。「番組が再放送されればNHKは商品名を言うことになります」と担当者。なんという大掛かりな切り返しだよ!

 「番組の内容もとてもおもしろかったので、こんな企画を作りだされたプロデューサー様・スタッフのみなさまに感激しています」と、奇譚クラブ側はNHKに怒っているわけではないもよう。「コールアンドレスポンスのようなものととらえていただければ幸いです。ただ再放送される保証はないので、なければただの豪快な空振りです!w」と、あくまで遊び心から実施した改名だったようです。ちなみに原案者・タナカカツキさんとの不仲説については、「みっともないほど仲がいいです!」ときっぱり否定しました。

 ファンからの反応については、「名称を変えるなんて、なじみのあるものに愛着を感じられる多くの方からは反発しかないと思います。しかしながら、タナカカツキ先生のものづくりはこのような態度で今後もふざけてゆきますし事故ってゆきます。そしてこの態度こそが、奇譚クラブが『コップのフチ子』を世に送り出せた独自のフットワークだと考えております」と、これが奇譚クラブのスタイルであると説明。「と同時に、ご迷惑とご心配をおかけしたみなさまには申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉も添えました。

 「OL人形」の名前は再放送が終われば速やかに元に戻す予定。再放送されない場合でも「非常に残念ですが、『コップのフチ子』の名前にはゼッタイ戻します!」だそうです。フタを開けてみれば、斬新なカプセルトイを生み出し続ける奇譚クラブらしい、ゲリラ的取り組みでした。NHKからの返しがあるのか見守りたいところです。

黒木貴啓

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