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日本将棋連盟、対局中のスマホ持ち込みと外出を12月より禁止 意図せぬ不正を防止するため

日本将棋連盟に規定意図を聞きました。

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 日本将棋連盟は東西の将棋会館で行う公式戦において、スマートフォンを含む電子機器の持ち込みや対局中の外出を禁止とする規定を設け、12月14日より施行します。

日本将棋連盟の公式サイト

 連盟によると、棋士は対局が始まる前に電子機器をロッカーに預けることとなり、対局中は使用ができなくなるとのこと。なおこれまでは休憩中の外食などが認められていましたが、今後は将棋会館の敷地外への外出もできなくなるといい、違反すれば処分の対象になる可能性があります。

 規定は9月に行われた東西月例報告会でのアンケート結果を反映したもので、棋士の過半数がロッカーに預ける案と外出禁止案を支持したと言います。

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12月14日より新たな規定が施行される

 なお不正行為防止の観点から、こうした規定を定めるべきとの意見は以前から存在していましたが、これまでは棋士のモラルに委ねるべきとの意見が多数でした。しかしここ数年、将棋ソフトがプロと同等もしくはそれ以上のレベルに達したことなどを受け、棋士が席を立った際に持ち込んだデバイスなどで正解手順を探したり、外部協力者などから手順のアドバイスを受けることができるなど、不正行為に関する危険性がささやかれていました。

 一方、連盟広報部は「デバイスやソフトが日々進歩しているため、棋士が意図せずとも電子機器を使用することにより手の参考になってしまうことを防ぐため」と説明。スマートフォンを使用すればリアルタイムで対局の様子を見られるようになっていることなども一因しているとのことで、特定のアプリなどが問題になっているわけではないとしています。

 なお囲碁の場合については、現状電子機器の持ち込みは禁止されていませんが、対局中、携帯電話に2回以上の着信があった場合は即負けという対局規定が存在。日本棋院によるとこれは不正防止というよりも、マナー重視による規定だそうで、ごくまれに抵触してしまう棋士が居るとのことです。

(Kikka)

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将棋・チェス | 日本 | 不正 | 囲碁

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