ニュース
複(副)業前提で働く本業持ち求ム IT企業・サイボウズの人材募集がユニーク
政府が進めている「働き方改革」の流れを受けての試み。
advertisement
グループウェア「ガルーン」などで知られるIT企業、サイボウズが「複業採用」と銘打った人材募集を開始しました。副業を「複業」と呼称し、本業を持ちつつ同社で働く人を募集するユニークな試みです。
募集対象は、他社の社員や個人事業主として既に本業を持ちながらも、サイボウズの掲げる「チームワークあふれる社会を創る」理念に共感できる人。もちろん、本業の会社などの規則において、複業が許可されることが前提です。なお、副業を「複業」と呼ぶのは、「補助」「副」の意味だけでなく、「並行してキャリアを持つ」意味も込めた思いからだそうです。
募集職種はWebエンジニアや製品プロモーション担当など。応募者が自立したスキルおよび経験を持っていることを前提に、通常の中途採用と同様に書類審査と複数回の面接で選考されます。
advertisement
2016年、政府は働き方改革の担当相を新設し、柔軟な働き方を実現する具体策として、副業の促進を検討しています。2012年から副業を認め、多様な働き方の実現に取り組んでいるサイボウズは政府の意向を好機ととらえ、今回の施策に至ったとのことです。
(沓澤真二)
関連記事
「逃げ恥」のリストラ問題 SEの津崎平匡(星野源)さんは無事転職できるのか余計ながら転職サービスの人に聞いてみた
システムエンジニアってどうなんですか?月80時間超で違法認定に ブラック企業撲滅に向け厚労省が新ガイドラインを発表
2017年より実施予定。ネット番組「なんでもあり☆」のスタッフ募集が2カ月無給で物議 AbemaTVのブラック求人との誤解も
タレントを集めるために予算が圧迫され、スタッフには交通費のみ支払い。経済産業大臣の発言「(残業は)帰宅後に自宅でやって」が逆の意味で拡散され炎上 「自宅なら残業にあたらない」は誤解
本来は残業削減を目的とした取り組みですが、「長時間労働を推奨している」と逆の意味で受け取られてしまっているもよう。なんというディストピア感 会社からVRで自宅の映像を見て帰ったつもりになる「仮想帰宅」が夢も希望もない
さまざまな時事ネタをうまく一つにまとめた秀逸なネタです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.