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「逃げ恥」のリストラ問題 SEの津崎平匡(星野源)さんは無事転職できるのか余計ながら転職サービスの人に聞いてみた

システムエンジニアってどうなんですか?

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 TBSのドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は次回12月20日で最終回を迎えます。その前に立ちふさがったのが星野源さん演じる津崎平匡のリストラ問題でした。

 不況の影響からリストラ候補に挙がった平匡さんですが、9話にちらっと映り込んだ経歴書の資格欄には「基本情報技術者」「応用情報技術者」のほかに「データベーススペシャリスト」という記述があり、そんなハイスペックな能力を持っていてもリストラ候補になってしまうのかと一部で話題となりました。

逃げるは恥だが役に立つ 「求人 転職 SE 正社員」で転職情報を検索していた平匡さん。会社でも必死に転職活動をしているかと思ったらレストラン情報を閲覧していました
(C)TBS

 「データベーススペシャリスト」はデータベースの設計担当者や管理責任者を対象とした資格で、データベースに関する資格の中でも国内最難関といわれています。平匡さんはリーダー的立場でドラマ中でもトラブル発生時には的確な指示を飛ばし現場を仕切っていました。

 そんな平匡さんがリストラ対象者になった理由はまさに「優秀すぎるがゆえに高額だから」と10話で明かされました。また、新垣結衣さん演じる森山みくりとの結婚そのものが、賃金が発生する契約上のものだったとバレたことも要因の1つだと説明を受けます。それは仕方がないと納得する平匡さんでしたが心中穏やかじゃないのかもしれません。

 平匡さんは京都大学卒のエリートで資格取得にも積極的で、仕事もできる35歳(10話で36歳に)という設定。みくりさんを雇うだけの経済的余裕もありそうです。ちなみにデータベーススペシャリストの資格があってもガッキーと結婚することはできないのが現実ですのでご注意ください。

 転職サービスDODA(デューダ)によると、「IT・通信」業界の11月の転職求人倍率は6.61倍と、他業界と比較してかなり高いとのこと。また、システムエンジニアが含まれる「技術系(IT・通信)」の転職求人倍率は8.20倍と、こちらも多く求人があるようです。

※転職求人倍率は求人数(採用予定人数)を転職希望者数で割った数で、転職希望者1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値。数値が高ければ求人がたくさんあるということだそうです

逃げるは恥だが役に立つ 「IT・通信」業界の転職求人倍率がずば抜けている(データはDODAより)

 転職求人倍率を見ただけでも、平匡さんが働く業界と職種にとっては転職が非常に有利で、事実転職経験者も多いようです。リストラに焦ることなく、みくりさんへプロポーズをするためにレストランを下見したり、ワインや食事をリサーチするだけの余裕があるのはこの実情があるためかもしれません。

 同じくDODAの転職成功者の年齢によると、平均年齢は上昇しており、今は35歳以上の高度な専門知識と豊富な実務経験を持つ即戦力のミドル層人材に対して企業の採用熱が高まっているんだとか。「技術系(IT/通信)」では、35歳以上の転職者の割合が35%を超えており、平匡さんくらい優秀なら引く手あまたなのかもしれません。

逃げるは恥だが役に立つ 転職する人の年齢も上がっているんですね(データはDODAより)

 ちなみに、DODAの担当者に話を聞くと、「データベーススペシャリスト」はデータベースを管理する資格の中では難易度が高いのは間違いないが、持っているからといって転職で有利になるといったことはないそうです。むしろ実務経験のほうが優先されるんだとか。

 仮の話で平匡さんがもしも転職活動でDODAへ相談に来たらどうかと聞いたところ、「すぐにでも転職先は見つかりそう」とのこと。データにもある通り、ニーズが高い職種で、かつドラマ上でも実務経験が豊富そうなので、今の生活レベルを維持できる求人も多いのではないかとのことでした。平匡さん、みくりさんとのいちゃいちゃタイムを死守できるホワイトな会社に転職できるといいですね。

逃げるは恥だが役に立つ 「逃げるは恥だが役に立つ」公式サイトより

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