山形県警のブラックすぎる詐欺対策4コマ 作者に直撃インタビュー
作者の正体が明らかに……!
山形県警の詐欺被害に対する啓蒙4コマ漫画がブラックすぎると、1月中旬にTwitterを中心に密かな人気を集めていました(関連記事)。4コマ漫画の作者「古戸うさん」とは一体何者なのか? 前回の取材では、山形県警が県内の大学生に依頼し、作成したものだったことまでは分かりましたが、詳しい作者像まではわからず終いでした。ところが26日になり、作者本人から突然の連絡が!
さっそく4コマ漫画の創作秘話について教えてもらった
―― 古戸さんは現在も学生ですか?
古戸: そうです。東北芸術工科大学所属の「アルルカン」というサークルに所属しています。
―― 山形県警から企画を持ち込まれた経緯を教えてください。いつごろ描かれたものだったのですか?
古戸: 2014年10月~2015年3月あたりです。一般の人に受け入れられやすい絵で詐欺について知ってもらいたいという理由で、絵がうまいと言われている芸工大の学生に声をかけてもらったようです。私としても、趣味でしか描かない絵を誰かのために生かせるのは光栄なことだと思ったので、お話を受けました。
―― 漫画のネタはどのように決めていきましたか?
古戸: まず山形県警さんのほうから大体のあらすじやネタの例をいただきました。その中から面白そうだなと思ったものを選出し、「より面白く、ちゃんと犯罪被害の対策になるようにするにはどうしたら良いだろう」と頭をひねりながら漫画を描きました。私自身、詐欺については「なんとなく知っている」という程度だったので、そこは県警の方に色々と参考資料をいただいたり、アドバイスをいただいたりしました。
―― 漫画は今でも描かれているのでしょうか?
古戸: 大学祭の時にサークルで発行している冊子に寄稿するくらいですね 。内容もギャグというか、お馬鹿というか。とりあえずオリジナルのキャラがワイワイしているものを好んで描いてます。自分のキャラが大好きなんです(なので4コマでも、詐欺犯キャラクターへあまり情をかけすぎないようするのが大変でした)。
―― 最後に、ずっと気になっていたんですが、「古戸うさん」というペンネームはなんと読むのでしょうか……?
古戸: 「ふるど うさん」です。私が好きなキャラクターから名前の一部を拝借させてもらい、ペンネームにしました。まさか漫画が記事になるとは思っていなかったので、このペンネームで大丈夫なのだろうかとヒヤヒヤしています……(^^;
ペンネームはてっきり「ごとう さん」かと思っていましたが、なんと「ふるど うさん」だったことが判明。いきいきとしたキャラクターから、楽しく描かれたものであることは伝わってきていましたが、本当に好きで描いていたと分かる回答の数々でした。現在もたまに漫画を描くという古戸さん。機会があれば、ぜひまた新作を読んでみたいですね。
4コマ漫画提供:山形県警
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