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赤と黒のコントラストがもたらす美しさ! 女性もハマる「御朱印集め」の楽しさとは

「御朱印ガール」という呼び名もあるそう。

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御朱印とは?

 昨今のパワースポット人気の影響から、お寺や神社を訪問する人が増加し、それに伴って「御朱印(ごしゅいん)」を集めることがブームとなっています。御朱印とは寺院や神社をお参りした際にその証として受け取るもので、紙に赤い印章を押し、その上にご本尊や神社名を墨書きしたものです。もともとはお寺に写経を納めたことに対する受付印のような意味合いであったとされていますが、現在ではそれが一般化され、多くの寺社で受け取れるようになりました。

インパクト抜群な円応寺の御朱印

 朱印の赤と墨の黒のコントラストがもたらす美しさに加え、寺社ごとに全く異なる特徴があることもあり、特に若い女性の間で人気に。「御朱印ガール」という呼び名がついたりするまでになっています。

どうやったらもらえるのか

 御朱印はそれぞれの寺社の御朱印所で書いてもらうことが可能です。どこも「御朱印所」と明示してあるので迷うことはないでしょう。大抵の場所が300円ですが、たまに500円、あるいは「お気持ちで」という場所もあります。一つ一つ手書きなのでお願いしてから3~5分程度待たなければなりません。

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 大きな寺社ではオリジナルの御朱印帳を販売しており、御朱印同様にそれぞれの寺社でデザイン、サイズ、紙質など工夫をこらしています。

 御朱印は旅先の記念スタンプではなく、お参りをした証としてもらうものです。そのためお参りを済ませてからお願いするのがマナーですが、寺社によっては混雑をさけるために、あらかじめ御朱印所に御朱印帳を預け、お参りをしている間に書いてもらうというところもあります。

 なお、御朱印をもらえない寺社や、年末年始・お盆・お彼岸といった時期はお休みになる寺社もあるのでご注意ください。

美しい御朱印

 御朱印は寺社によってさまざまな特徴があるのが最大の魅力となっています。流れるように華麗な筆跡のもの、達筆すぎて何と書いてあるか分からないようなもの、また力強い極太の書体のものなどさまざまです。果たしてどのように書かれているか、渡された御朱印帳を開く瞬間がたまりません。

けんちん汁発祥の地とされる北鎌倉にある建長寺の御朱印です。華麗な書体で「南無地蔵尊」と書かれています
徳川家光が建替えた社殿が現在まで残る上野東照宮の御朱印です。恐らく「東照宮」と書かれているのだと思います
冥界で亡者を取り調べる閻魔大王を始めとする10人の王を祀った北鎌倉にある寺院「円応寺」の御朱印です。「十王」と書かれています。墨の量が多すぎて十のクロスしている部分の紙の表面がささくれるのが特徴です

限定ものの御朱印

 寺社によっては正月、節分、ひな祭りといった特別の日に限定版の御朱印がいただける場合があります。御朱印マニアにとっても限定物は大変な人気で、神社によっては数時間並ばなければならない場合もあります。

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富士山に対する信仰は昔から日本人の中にありましたが、そのため富士の祭神である木花咲耶比売命を祀る浅間神社が各地に建てられました。その中で浅草富士浅間神社の初詣限定御朱印です
善光寺では秘仏であるご本尊の身代わり「前立本尊」を七年に一度御開帳します。平成27年の「前立本尊御開帳」の印が押された期間中限定の御朱印です

珍しい御朱印

 御朱印の中には何色もの絵の具を使って絵を描いたり、御朱印帳2ページにわたって見開きで書くような大変珍しいものもあります。なかなか入手困難なものも多く、最近ではネットオークションで転売される事例なども報じられています。

こちらは見開き2ページにわたり、名誉宮司の詠んだ和歌が書かれた御朱印がもらえます。和歌は毎年変わるためそのつどもらうことが可能。こちらの社務所には御朱印を受ける方が記帳する帳面がありますが、その中には全国各地、遠くは海外の住所も書かれています

グレードの高い神社の御朱印はシンプル

 神様に格付けするのもどうかと思いますが、やはり他とは別格という神社が国内には幾つかあります。こういった神社の御朱印に共通するのは、実にシンプルであるということです。中には「失望した」というような人もいるようですが、シンプルこそがグレードが高い神社の特徴で、伊勢神宮や熱田神宮も同様です。

天下の険に鎮座する関東総鎮守「箱根神社」の御朱印です
神無月である10月に、逆に日本中の神様が集結する出雲大社の御朱印です。右が御本殿、左が大しめ縄で有名な神楽殿の御朱印です

最後に

 御朱印は寺社にお参りした証であるとともに、神様やご本尊の化身であるとも言われていますから、くれぐれも大切に保存するようにしてください。最近では珍しい御朱印がネットオークションで転売されているというニュースをよく見ますが、神様やご本尊に加え、何より手間暇かけて書いて下さった方に対して大変に失礼な行為です。

 またお寺や神社といった神聖な場所で受け取るのですから、くれぐれもマナーを守って周囲に不快感を与えないように注意しましょう。

(鶴間正二郎)

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