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ポイントサイト“偽キャンペーン”問題、利用者には返金も 代表に騒動の経緯と今後の対応を聞いた

問題となっていたポイントサイトの1つ「manekin」を取材しました。

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 牛角や吉野家など、他社の名前やロゴなどを無断で使用した、インターネット上の「偽広告」や「なりすましキャンペーン」が問題視されています。あたかも高額な賞金が当たったと見せかけた広告で自社のサービスに誘導するというもので、「牛角食べ放題2万円分」「牛丼1万5000円分食べ放題」といったキャンペーンをTwitterやブログ上で展開。これに対し牛角・吉野家らが相次いで「自社が行っているキャンペーンではない」と注意を呼びかけたことで注目を集めました(関連記事1関連記事2)。

牛角を装った「キラキラ☆ウォーカー」のキャンペーン。「牛角食べ放題キャンペーンきたー!!」といったプロモツイート(左)から自社のキャンペーンサイト(右)へ誘導

 これらの広告やキャンペーンはいわゆる「ポイントサイト(※)」が行っていたもの。一連の騒動を受けて、ポイントサイト「キラキラ☆ウォーカー」を運営するヴィヴィットは2月6日、公式サイトでキャンペーンについて謝罪するとともに、本件に対する問い合わせフォームを設置すると発表。また、メディアラスタライズが運営する「manekin(マネキン)」も、トップページを一時非公開にし、現在は新規会員登録の受付を停止しています(関連記事)。

※指定のアンケートに答えたり、広告をクリックしたりすることでポイントがたまり、一定量たまると電子マネーやプリペイドカードなどと交換できるサービス。「お小遣いサイト」などとも呼ばれる

 編集部では騒動後、両社に対し問い合わせを行っていましたが、このうち、吉野家をかたったキャンペーンを行っていた「manekin」側から詳細な回答を得ることができました。なお「キラキラ☆ウォーカー」については現時点まで連絡がついていません。

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問題となっていたポイントサイト「キラキラ☆ウォーカー」(左)と「manekin」(右)

「manekin」代表・高橋夕輝氏からの回答

―― 吉野家に対し謝罪などは行われましたか。

高橋氏 はい、2月8日付で吉野家公式HPフォームから、また2月9日付で投函にて文書でのお詫びを行っております。

―― 吉野家以外にもサーティーワンアイスクリームやマクドナルドなど複数の企業名を使って同様のキャンペーンが行われていたとの指摘があります。こちらについては把握されていましたか。

高橋氏 大変申し訳ございません、こちらにつきましては現在事実関係を確認中となっております。

―― 今回の件で返金や、問題となっていた広告経由で登録したユーザーへの謝罪などは考えていますか。

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高橋氏 はい、今回の件におきましては何よりもこちらが重要なもののひとつと考えております。既に本件のご利用者様には専用の問い合わせフォームを設け、個別に経緯説明と誠心誠意のお詫びを申し上げております。本キャンペーンの内容が実際にご利用者様に対し「吉野家」公式のキャンペーンと誤解をさせてしまった、またはそう考えられるケースにおいて、登録スポンサーから料金などが発生してしまった場合(※)は同額分の金額をお詫びとしてお支払するなどの対応を行っております。

※編注:当選金を受け取る過程で、他の有料サイトなどに登録を行うケースがあったとみられる

―― このようなキャンペーンや、キャンペーンサイトに誘導するためのいわゆる「2ちゃんねるまとめ風広告」はいつごろから出稿していましたか。

高橋氏 大変申し訳ございませんが、時期については現在調査中とさせていただいております。

manekinが掲載していた「2ちゃんねるまとめ風広告」の1つ。「歓喜の声が続出wwww」「神すぎてヤバスwwww」といった架空のまとめ記事からキャンペーンサイトに誘導していた(画像はGoogleキャッシュより)

―― これらの広告は貴社が作成し出稿しているのでしょうか。掲載前に貴社側で事前チェックなどは行っていましたか。

高橋氏 全てのプロモーションに関しましては私の監視責任のもと、当社スタッフが作成しております。しかしながら事前チェックが全ての原稿に行き渡っていない、もしくは甘かったケースが多々ございました。

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―― 広告内で使われていた書き込みは誰が書いているのでしょうか。元になっているスレッドや書き込みは存在しますか。

高橋氏 こちらにつきましても大変申し訳ございません、現在調査中とさせていただいております。

―― 他社の社名や画像を広告で使用する場合、許諾などは得ていましたか。

高橋氏 いいえ、許諾などを取っておりませんでした。

―― キャンペーン内では、実際には抽選であるにもかかわらず、高額のポイントが当選したと誤解させるような表現も見られました。これらの表現については妥当だったとお考えですか。

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高橋氏 ご指摘の通り一部の文言・演出に行き過ぎた表現や誤解を招く箇所があった可能性は否めず、全てが妥当と言い切れるものではございませんでした。今後は弁護士などの外部専門者の指導を仰ぐなど、すべての発行物(当社の場合Web)を第三者がチェックする体制を作ってまいります。

―― 今回の件で法的にどのような問題があったとお考えですか。

高橋氏 こちらも現在専門家の方に確認を取っておりますが、当社発行のプロモーション・キャンペーンの内容に景品表示法や著作権法、商標法などに問題があった可能性について、具体的な問題点・箇所を調査中とさせていただいております。

―― 過去に企業などから、このような抗議を受けたことはありましたか。

高橋氏 このような形で抗議をいただいた事は初めてのケースでございました。

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今回話題になっていた以外の企業に対しても謝罪などを行う予定はありますか。

高橋氏 本日現時点で具体的なスケジュールが決まっているものはございませんが、今後も可能な限り誠心誠意対応をいたしたいと存じております。

―― 国民生活センターによれば、ポイントサイトについて多くの相談が寄せられているとのことでしたが、これまで利用者からそのような相談や問い合わせが寄せられたことはありましたか。

高橋氏 はい、ご利用者様からお問い合わせ、ご相談をお寄せいただくことはございました。

―― ポイントサイトについて、インターネット上では「大半が詐欺」との指摘が多く見られます。これについてどのようにお考えですか。

高橋氏 はい、そのような消費者様からのご指摘が存在する点については、それが当社を指すもの・他社を指すものにかかわらず、全て真摯(しんし)に反省し受け止め、今後の改善を行って参りたいと存じております。

―― サイト内ではmanekinの運営会社がメディアラスタライズであることを表記していませんが、これはなぜですか。

高橋氏 運営者情報については、主にお問い合わせについてEC事業部などとの混同を避けるため、サイト名表記にて各連絡先を記載する形を取らせていただいております。現在は全てのプロモーションを停止してしまっておりますが、プロモーション先によって会社名の表記が必須の場合は記載しておりました。

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謝罪 | 取材 | 抗議 | 詐欺 | なりすまし | 悪質広告

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