「ちょっと通りますよ」インドでゾウが踏切を突破する動画　長い鼻で遮断器を丁寧に持ち上げる

　インドでアジアゾウが踏切を丁寧に渡りきる様子が撮影されました。

　動画が撮影されたのは西ベンガル州のジャルパーイーグリー。ゾウはチャプラマリ動物保護区から移動してきたと見られ、踏切に邪魔されて通れずに立ち往生。しばらくその場で考え込んだ後、長い鼻で丁寧に遮断器を持ち上げると、ゆっくりと線路を横断し始めました。

　ゾウは遮断器をくぐり抜けると、一度振り返り、遮断器がちゃんと元通りになっているか確認。道を邪魔されてイライラしているはずなのに、かなり礼儀正しいです。

　さああとは渡りきるだけ……とおもいきや、遮断器は渡り始めにだけでなく、反対側にも設置されていました。1度目は器用に持ち上げたゾウでしたが、今度は上から通れないかな？　と、遮断器をまたいでみる作戦に。ゾウは遮断器を鼻で押さえ込むと、よっこいしょと上手にまたいでいきました。

　ただし、2つ目の遮断器は真ん中でポッキリ。遮断器は上がるようにはできていても、下げられるようにはなっていないため、無残にも真ん中で折れてしまいました。でもそれは人間側の都合なので、ゾウにそこまで求めるのはお門違いかもしれませんね。India Todayによるとゾウが渡りきった少し後には、列車が線路を通過していったとのこと。インドではゾウが列車にひかれる事故が度々起こっており、今回の横断が事故につながらなかったのは不幸中の幸いでした。