ニュース
不気味の谷現象って人間以外でも起こるんだ! 動物のような見た目で鳥獣被害を防ぐ「ロボットかかし」が開発中
「しろやぎ」というロボットで、本物のヤギがびっくりした経験から着手。
advertisement
ロボットを人間に似せすぎると返って嫌悪感を感じてしまう、通称“不気味の谷現象”。それを農作物の鳥獣被害防止に役立てるプロジェクトが、秋田県立大学の研究者によって行われています。「人間が人間型ロボットを不気味と感じるように、動物も動物型ロボットを不気味に感じる」かもしれません。
プロジェクトを進めているのは、さまざまなロボットの開発を手掛けている秋田県立大学准教授・齋藤敬さん。以前、動物型ロボット「しろやぎ」を本物のヤギの前で動かした際、今まで見たことのないような驚き方を見せたとのこと。ここから動物にも不気味の谷現象が起こるのではないかと推測し、「鳥獣被害を減らすための動物型ロボットを作れないか」と考えるようになったそうです。
「しろやぎ」はロボット同士で格闘させるコンテストの出場などを目的に2000年から開発されており、高い移動力と頑丈さを兼備。今回のプロジェクトでは、動物ごとの反応の違いなどについて同ロボットで調査したのち、量産可能な試作品の開発が行われます。また、動物に「なんだか怖そうなのがいるぞ、離れなきゃ」と効果的に思わせる足音や動き、外観についても調べ、巡回しながら動物を追い払ってくれる「ロボットかかし」として完成させる予定です。
advertisement
齋藤敬さんはこのプロジェクトのために「Readyfor」でクラウドファンディングを実施。「機動戦士ガンダム」「タイムボカン」シリーズなどで知られるメカニックデザイナー・大河原邦男さんなどの協力を得て、資金調達を成功させています。
(マッハ・キショ松)
関連記事
カラスとおしゃべりするドローン! 鳴き声や動きでカラスを誘導するドローンカラス開発プロジェクト始動
カラスによる農作物の被害や都市部での問題解決につなげる。実写にしか見えない3DCG美少女「Saya」が進化 「不気味の谷」を完全に打ち破る
どこかで見たことある気がする、非実在美少女。父親が「邪魔だから」とまさかの有効活用 石膏像の斬新な使い方が話題に
シュールレアリズム的感覚……!おばあさんがおねえさんに変身する衝撃の動画 もはやどっちが修正後なのかわからないレベル
もうなにも信じられない……。自称・秋田県南馬宿村役場が「村八分になってしまったら」というページを公開? 県は「存在しない村」と否定
ネタサイトへのマジレスにご注意ください。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.