北朝鮮問題で注目の「Jアラート」とは何なのか 警報が鳴ったらどうすればいいのかを確認
「Jアラート」とは国が住民などに瞬時に緊急情報を伝達するためのシステムです。
緊張状態が続く北朝鮮情勢に関して、「Jアラート」と呼ばれる警報システムが注目を集めています。「Jアラート」とは何なのか、そして警報が鳴ったらどうすればいいのでしょうか。
Jアラートって何?
Jアラートの正式名称は「全国瞬時警報システム」。国が住民などに瞬時に緊急情報を伝達するためのシステムで、2007年から運用されています。
内閣官房・国民保護ポータルサイトでは、政府からJアラートによって情報伝達があった場合は、市町村の防災行政無線などが自動的に起動して屋外スピーカーなどから警報が流れる他、携帯電話にエリアメール・緊急速報メールが配信されると紹介されています。
過去には2016年と2012年に北朝鮮が「人工衛星」と称する弾道ミサイルを発射した際、「ミサイル発射情報」と「ミサイル通過情報」がJアラートにより伝達されました。
「国民保護サイレン」はどんな音?
Jアラートの中には、「国民保護サイレン」と呼ばれるものがあります。これは武力攻撃が迫っている、または武力攻撃が発生したと認められる地域に流される警報です。「ウォーン」という不協和音がうなるような音源は内閣官房・国民保護ポータルサイト「国民保護のための情報伝達の手段」のページで公開されていますので、万が一に備えて確認しておいた方が良いでしょう。
Jアラート受信のための設定は?
内閣官房から発信されるJアラートは、消防庁などを経由して携帯会社に配信されます。NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー電話、ソフトバンクでは、2014年4月から、Jアラートを携帯電話で受信できるようにしています。ただしSIMロックフリーのスマートフォンなどでは、これらの警報が届かない場合もあるので、「Yahoo!防災速報」などのアプリも活用すると良いでしょう。
もし警報が流れたらどうすればいいの?
もし弾道ミサイルが発射された際には、Jアラートにより情報伝達が行われます。まずは落ち着いて続報に備えましょう(ミサイルが日本の領土や領海に落下する可能性があると判断された場合には、あらためて情報が伝達されます)。なお屋外にいる場合は、近くのできる限り頑丈な建物や地下街に避難しましょう。
また万が一に備え、緊急時の避難先を決めておいたり、連絡手段についてもあらためて確認しておいた方が良さそうです。
(画像:内閣官房・国民保護ポータルサイトより)
(Kikka)
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