一度は中止となった鎌倉花火大会、地元民らの尽力で復活 例年通りの開催に向けクラウドファンディング中
観光協会が実行委員会を降りたことで、4月に中止が発表されていました。
鎌倉市観光協会が実行委員会を脱退したことから中止が発表されたものの、一転して開催されることになった鎌倉花火大会。その資金を獲得するためのクラウドファンディングが、「iikuni」で行われています。
鎌倉市議会は2016年、同市観光協会が受託している観光案内所の職員の労働契約に問題があるとの指摘を受けました。同協会によれば、1月に監督行政庁の立ち入り検査を受けており、「適正に運営されていると確認されています」とのことですが、2017年度の補助金約4600万円が計上されず、支給停止されることになりました。これによる資金難から「責任を果たすことができない」と、鎌倉花火大会の実行委員会を退会することが決まり、2017年の第69回大会は中止に。
しかし、4月24日に状況が一変。新たに暫定的な組織が設置される形で、予定通り7月19日に開催されることが明らかになりました。地元の人々や企業、公的機関の尽力により、実現したことだそうです。とはいえ、例年通りの内容で行うには資金が不足しており、1000万円を調達するためにクラウドファンディングが実施されています。執筆時点では700万円以上の出資が集まっており、5月31日まで1口3000円で受付が行われる予定。支援者には、鎌倉花火大会の公式サイトに名前、メッセージを掲載するなどのリターンが提供されます。
「iikuni」は「鎌倉の街を良くする」ことを目指すクラウドファンディングサイト。今回の利用料は受け取らない方針で、カード決済手数料を除いた全額を、プロジェクトを立ち上げた「花火大会をささえる有志一同」に渡すとしています。
(マッハ・キショ松)
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