インターネットを席巻する“フリー素材の巨乳美女”は何者か フリーランスのグラドル「茜さや」さんに話を聞いた(3/3 ページ)
“フリー素材美女”のバックボーンを探りつつ、フリーランスとしての苦労や、フリー素材としての実情などを聞いてみました。
中学生の時にうつになった
―― 実はここに来る前に、ミスiD 2017の動画を見たんですけど……。
茜さや: ヤバいやつや! 一番やばいやつ!(笑)
―― 中学生の時にうつになったとか、SMグッズの店で働いていたとか、渋谷のマックに住んでたとか……全部事実なんですよね?
茜さや: 実話です(笑)。
―― 中学校の時にうつになって、17歳で30万円貯めて上京したということだったんですが。
茜さや: 小学校の頃はテストは100点満点で学級委員、かと言って真面目すぎるわけではなくて掃除の時間に鬼ごっこをするし、スカートは短いし、髪にはビーズしていくし。いろいろ適当だけど友達から悪口を言われたことは無かったんです。
小学校の時は100点ばっかりでナメていたのかもしれないんですけど、中学受験をしたくなって塾にいって勉強して、私立の中学校に特待生として入れたんです。でも、中学校の時に人生で初めて「あの子本当は怖い子だよ」って悪口を言われて、仲いい子は信じないんですけど、それが回っているのが精神的にキツくって。そして同じ時期に両親がケンカしていて、離婚届とかも見てしまったんです。
学校では悪口を言われていて、家に帰ると両親がケンカしていて……。私は幸せな家庭だと思っていたんですが、両親は仲が悪いのを子どもに見せないよう隠していたんです。両親は深夜までケンカしていたんですが、私は寝れないのでケンカが終わるまで近所の公園に行ってケンカが終わるのを待っていたりしました。それでメンタルがやられて病院に行ったらうつと判断をされたんです。東京に行きたくなったのはその頃でした。
中学校はアメのごみが落ちているだけで全校集会が開かれるような厳しい学校だったので、高校で上京のためにバイトしたら退学になっちゃう。高校はエスカレーター式で上がれたんですけど、(バイトするために)願書ギリギリの所で公立に切り替えて、バイトして30万円たまったのは高2の秋でした。それで、文化祭の時に皆の前で「東京に行きます」って宣言しました。
17歳で上京し、SMグッズ屋で働く
―― 家族や先生から反対されませんでしたか?
茜さや: めっちゃされました。先生とはケンカして、お母さんからも「寂しい」って反対されましたね。
東京に出てからは渋谷のSMグッズ屋で働き始めたんですが、その頃は仕事も選ぶわけにもいかず、「とにかく稼がなきゃ」という感じでした。やっぱり上京資金が30万円では少ないですから。
―― とはいえ、SMグッズ屋というのはなかなか選びづらいと思うのですが……。
茜さや: 時給が良かったので、生きられるならという感じでした。でも、言い方が難しいんですけど、「どういう人が来るんだろう」っていう興味も少しありました。居たら見られるわけなので(笑)。
―― これもすごいなと思ったのですが、渋谷のマックに住んでいたというのは?
茜さや: 私が18歳くらいで、お父さんが東京に長い間来ていた時に、浮気の証拠みたいなものを見ちゃって……。両親は中学の頃から別居状態が続いていたのですが、お父さんのことを尊敬していたのでやっぱり許せなくて。お父さんがいる家に帰るのが嫌で、昼間のバイトが終わったらバイト先でシャワーを浴びてマックに行くという生活でした。
―― なんだか話を聞いているとすごく繊細な人という印象で、フリーランスでやっているたくましいイメージとはギャップがありますね。
茜さや: 昔は繊細だったのかもしれないですね。でも、この仕事を続けるうちに強くなりました。今は何を言われても傷つかないです。
―― ミスIDの動画では「Twitterやめたい」っておっしゃってましたが。
茜さや: 吉田豪さんから「やめないで」って言われたので、今もやってます(笑)。
好きなことで食べれるのは幸せ
―― 芸能界に入ったのは「ミスヤンチャン(ミスヤングチャンピオン)」がきっかけですよね。
茜さや: 寝れなかった時にネットでオーディションサイトを見ていたらミスヤンチャンがあったので応募しました。それまで芸能界は興味無かったんですけど、応募したらどんどん上にいけたんです。その夜にミスヤンチャンの情報を見ていなかったらやってないですし、いろいろ運が良かったというか……。
―― でも少しは自信があったのでは?
茜さや: 体形がぽっちゃりしているので、全く無かったです。グラビアは細くて胸がある人がやるべきであって、ぽっちゃりしてるとできないものだと思ってました。
それに、本当に恥ずかしいのでプライベートではビキニなんて着ないんですよ。でもオーディションはビキニで、偉い人がいっぱいいる前で立つので「こんな体形見せられない」みたいな感じでした。でも受かったので「需要がちゃんとあるんだ」と思いました。最初は撮られるのが恥ずかしかったんですけど、やっていくうちに楽しくなっていった感じです。
―― 今後の目標はありますか?
茜さや: 知名度を上げたいです。名前を言ったら「あ~知ってるよ」くらいにはなりたい。“これに出たい”みたいなのはなくて、いただいた仕事をひたすらやっていきたいです。自分が好きなことで食べれてるっていうのは幸せなことなので。
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