ニュース

ドライアイスの使用に関して消費者庁が注意喚起 凍傷以外にも容器破裂や酸欠も

見落としがちな事故事例を挙げています。

advertisement

 消費者庁は7月27日、夏場に使用する機会が多くなる「ドライアイス」を原因とした事故について注意喚起を公式サイト上に公開しました。

便利な一方で危険な特性も持つ「ドライアイス」

 事故に繋がるドライアイスの特性として、まず極低温(マイナス78.5度)なため皮膚との接触によって「凍傷を引き起こす」点を挙げ、直接触れないよう呼びかけています。また、冷凍食品やアイスの入った袋をつかんだ際に触れてしまうなどの事例もあるとして、事前に入っていないか確認する重要性を指摘。子どもの興味の対象になりやすいため、彼らの手の届かないところに置くよう注意を呼びかけています。

 次に「すぐに気体化して膨張する」特性があるため、密閉容器には絶対に入れないようにと警告。事例として、ペットボトルにドライアイスを入れて蓋を閉めたところ、膨張したペットボトルが破裂して怪我をした事故を挙げています。

advertisement
元の固体よりも約750倍に膨張するドライアイス

 最後に二酸化炭素を固体にしたドライアイスは、換気が不十分な場所での使用は「酸欠や意識障害を引き起こしたりする」として、地下室や自動車などでの取り扱い、貯蔵はしないよう注意を呼びかけています。特殊な例ですが、機械の冷却用としてドライアイスをワゴン車で運搬中、発生した二酸化炭素によって酸欠となり作業者が死亡した事例が確認されています。

 なおドライアイスの廃棄は、風通しのよい場所で自然消滅させれば大丈夫です。

販売代理店やスーパーなどに配布される注意喚起ポスター

(宮原れい)

関連キーワード

消費者庁 | 二酸化炭素

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. お風呂の“追いだき配管”を掃除してみたら…… エグすぎる光景に悲鳴の嵐 「画面越しに臭うレベル」「みそ汁作ってんか?」
  3. 水槽に庭で引っこ抜いた草を入れたら、まさかの変化 生まれ変わった水景に「あの雑草水槽からこの水景、、普通にすごい」
  4. 【今日の計算】「13×4+8−1」を計算せよ
  5. 泣いていた赤ちゃん、パパが帰宅すると…… 「疲れが吹っ飛びますね」「こっちまで癒されました」180度変わる表情にパパ大喜び
  6. アパレルブランドの女性ディレクターが「しまむら」コーデに挑戦すると…… おしゃれな高見えに「最高企画」「買い物の神様」
  7. コスプレ用の髪飾り忘れた!→お兄ちゃんが一晩でやってくれました 妹のピンチを救った機転に「その手があったか」「天才やん」の声
  8. 「歩きスマホ」をする男性→池に落ちるかと思いきや…… “まさかの展開”となるドッキリに公園中が驚き9400万再生【海外】
  9. 飼い主「お尻にうんち付いてるよ」猫「付いてないよ!」 完全に言い合いする姿に「猛抗議w」「お話ししてますね」
  10. 「トロッコ問題」で“全員が無事だった”のはなぜ? → 謎解き作家の問いに“斬新な解答”が続々集結し、もはや大喜利状態に