子どもの頃描いたポケモン151匹の絵、20年ぶりにリメイクしてみた 変わらない情熱と成長した腕前が感慨深い
20年続いたポケモンと、20年描き続けている作者。2つのステキな融合。
7歳の頃に初代「ポケットモンスター」の151匹を描いたイラストを、20年たった今、自分の手で描きなおしてみた。そんなイラストレーターの2枚の絵が、Twitterで多くのポケモン世代&クリエイターの感動を呼び起こしています。
20年前のイラストは、鉛筆で1枚の紙に「赤緑」期のポケモン全てをぎっしり描きこんだもの(ちゃっかり「金銀」期も2匹いる)。多少ボディラインが崩れ、カビゴンよりカメックスが大きいなど縮尺も無視しているものの、各ポケモンの特徴をしっかり捉えています。7歳でこの画力は素晴らしい。何より151匹を描き切る熱量にポケモンへの愛があふれ、子どもの頃って好きなものになりふり構わず熱中したよなと共感してしまいます。
作者のヌエさん(@nue_junk)は27歳になった今、ポケモンの映画20周年のタイミングに合わせ、こちらの絵をリメイク。各ポケモンの配置や大きさはそのままに、線やバランスをしっかり整え、色を加えながら描きなおしました。今も絵を描き続けている熱意、その画力の上達ぶりには感心せずにいられません。
この2枚を「当時7歳のぼくよ。お前は休み時間はいつも外で遊ばずに自由帳に絵を描いている子だったね。27歳のぼくも休みの日はいつも外に出ずに絵を描いてはSNSにあげる子に育ったぞ」と投稿。1万回近くリツイートされるなど注目を集めています。2枚を眺めていると、ポケモンというコンテンツが20年以上続いていることへの感慨深さ、昔の思い出に再び息が吹き込まれている姿へのときめき……あらゆる感情が揺さぶられます。
ヌエさんに取材したところ、今回のリメイクには6、7時間ほどかかったとのこと。
「配置は既に決まってるし、1匹1匹そこまで丁寧に描いてないのですが、なにぶん量が多かったので。7歳当時は資料を見ないでも151匹描けてたので、もっと時間がかからなかったんじゃないかと思います。中にはとてつもなくひどい扱いのポケモンもいますし。モンジャラとかツルしか見えなかったり」
7歳の頃はどんな思いでこのポケモンたちを描いたのでしょうか。
「当時の私は学校の休み時間はいつも自由帳にポケモンの絵を描いていて、興味を持って集まってきたクラスの子となんやかんや話しながら過ごしていました。この絵のコンセプトはおそらく『ポケットに入ったポケモン』で、最初は数匹の予定だったのですが、周りの子からあれがいない、これがいないと指摘を受け続けた結果、結局全部描くことになった記憶があります。今思えば半ばからかわれてたんでしょうね。私は当時もバカでした」
当時お気に入りのポケモンはカメックスとのこと。絵でも大きく目立っています。
「最初に選んだポケモンがゼニガメだったので。カメの背中にキャノン砲がついててそこから水が出るってものすごい発想だなぁと。今は、後のシリーズで出てきたチャーレムにほれてから、それ以降ずっとお気に入りです。3Dの姿でクルクル踊ってから合掌するモーションが優雅やらかわいいやら」
好きなポケモンタイトルを聞いたところ、「ストーリーを何回も楽しんだ赤、一番友達と遊びあった金、ゲーム内の要素を遊びつくしたルビー、対戦の鬼になったダイヤモンド。シリーズ作品はどれも思い出深いです」と、並々ならぬポケモン愛を披露したヌエさん。イラストへの情熱と、ポケモンというコンテンツ、互いに20年続いたからこそ実現した心染み入るコラボでした。
(黒木貴啓)
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個人的なお気に入りはスリーパーです。
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