インタビュー

母で、学生で、YouTuber――「別人になれるメイク動画」で人気のマリリンさんに話を聞いてみた(1/4 ページ)

YouTuber、一児の母、学生とさまざまな顔を持つマリリンさんに取材しました。

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 コントゥアリングというメイクの手法をご存じですか? 普通のお化粧と比べて、顔の影などを強調して入れるのが特徴で、小顔に見せたり、立体感を出したりする効果から「外国人風メイク」「ハーフメイク」と呼ばれることも。極端に言えば、自分の顔を自由に“変形”できるのです。

変形は言いすぎかもしれませんが……
別人みたいになれるのは本当

 今回、取材したのは、そんなコントゥアリングの動画などで人気を博している福世優里さん(通称:マリリン/22歳)。チャンネル登録数30万人を超えるYouTuberでありながら、1歳半の娘を育てる母親であり、さらに学生としてメイクの勉強までしているという、“何足ものわらじ”を履く女性です。

 彼女はなぜ、これほど精力的な日々を送れているのでしょうか。そして、まだ世の中に登場して間もないYouTuberという職業にたどり着くまでに、どんな出来事があったのでしょうか。「YouTuberという生き方」をテーマに、話を伺ってみました。

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UUUM所属のYouTuber・マリリンさん

自己流で始めたメイクが、コントゥアリングに“なっていた”

――コントゥアリングは、どうやって身につけたんですか?

 中学生のとき、自分の外見がコンプレックスで、メイクを始めたのがきっかけです。大好きなマリリン・モンローの写真を見ながら「どうしたらこの顔に近づけるかな」と練習したりしてました。

 でも、コントゥアリングが日本で知られるようになったのは、ここ1~2年くらい。当時は呼び方すら知りませんでした。他の人は何かを参考にしながら、メイクを覚えたのかもしれないですけど、私の場合は完全に独学というか。自己流でやってたら、コントゥアリングと同じ手法を使うようになってました。

――そんなことがありえるんですか……って本人に聞くのもおかしいんですけど、かなり不思議な話ですよね。

 言われてみれば……。でも、私のコントゥアリングの原点は、絵なんです。デッサンするときって、目の前の対象物を見ながら描くじゃないですか。写真を見ながらメイクするのと、すごく似てると思います。

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 私、もともと絵を描くのがすっごく好きな子どもで、高校では美術系の勉強をしてました。油絵とかデッサンとか、後は日本画なんかもやっていて。それで「どこに影をつけたら、どう見えるか」と学んだことを、そのまま「こうすれば、彫りが深く見える」「ああすれば、目がはっきり見える」ってメイクに応用してました。

――動画では「ママ友ランチメイク」「クリスマスパーティメイク」と実生活で使えそうなものから、コスプレチックなものまで幅広いメイクを紹介されていますが、撮影前に練習してるんですか?

 いえ、事前の練習は絶対にしません。芸術作品の話になっちゃうんですけど、私、ゴッホが好きなんです。思うがままに感情をぶつけながら描いちゃう作風だから、筆圧もすごいんですよね。私もそういう勢いのあるものが作りたいっていう気持ちがあるから、一発勝負でやってます。ここはこだわりですね。

 企画も勢い重視で、思い付いたことをドンドンやっていく感じです。「自分がやりたいものは、最初に思い浮かんだもの」だと思ってますし、そのほうが視聴者に伝わるんじゃないかな、って。

――映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の主人公「ジャック・スパロウ」風のようなメイクも、そういうやり方ですか? かなり難しそうに見えるんですが……。

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「ジャック・スパロウ」風メイク。スタートは、すっぴん状態から
ここまでは分かりやすい変化
しかし、あれこれやっていくと……
最終的には、こんな仕上がりに

 あー、あれもぶっつけ本番です(笑)。頭のなかで「大体こんな感じでいけるかな?」ってイメージを作ってから、写真を見ながらメイクしてました。

――なんというか新種の即興アートみたいですね。それでも、失敗しないものなんですか?

 「もっとこうしたら良かった」と後悔するような動画は出さないと決めてるので、撮影後ボツになった企画もあります。でも、そうなっちゃったのは今のところ数本ですね。

――約2年間も動画投稿してるのに、数本だけですか。成功率高いなあ……!

小学生のときに入った芸能界で挫折し、YouTuberとして再スタート

――YouTuberになったきっかけをお伺いしたいんですが、小さいころはどんなお子さんだったんですか?

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 うわー、そういうのファンからもほとんど聞かれないんで、新鮮です(笑)。

 実は、小さいころはむっちゃ内気で、あんまり人と会話しない子でした。小学生のあいだはずっと一匹狼で、それこそ休み時間はずっと絵を描いているような。

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