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ドラクエ好きのがん患者が最新作を待ち望みながら闘病―― ゲームが生きがいとなった漫画に注目
「XI」で満足せず、いつか出るかもしれない次回作を目指してほしい。
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ある病院で起きた、「ドラゴンクエストXI」を巡る出来事を描く漫画がTwitterで反響を呼んでいます。作者のゆつきさんが看護師として勤務中に出会った、ドラクエ好きのがん患者・としきさん(イニシャルの「Tさん」含め仮名)の物語。生きているうちに最新作で遊べるか、心配する姿にいろいろと考えさせられます。
としきさんが抗がん剤導入に臨んでいたのは、描写から察するに2016年のこと。80代と高齢ながらタブレットを使いこなし、入院中もアプリ版のドラクエを楽しんでいました。ゆつきさんに「もうすぐ新作出ますよね」と声をかけられ、「XI」に期待を寄せるとしきさん。しかし過去作で長期の発売延期があったことを思い出し、「(「XI」発売まで)もつかな」と、自身の病状を案じてしまいます。
そして2017年7月29日、いよいよ「XI」が発売。ゆつきさんが「としきさんも買えたかな」と思った数日後、としきさんがニンテンドー3DS版を持ってナースステーションを訪れました。「始めたからにはクリアしないとな!」と心底楽しんでいる様子を見て、ゆつきさんは「今回のドラクエは長編だといいなと思いました」と締めくくるのでした。
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「○○の完結を見るまで死ねない」とはよく言われる言葉ですが、としきさんの場合はまさにドラクエが生きがいとなって病に立ち向かえたとも考えられます。今作で満足せずに、いつか出るかもしれない次回作で遊べる日を目指してほしいですね。
画像提供:ゆつきさん
(沓澤真二)
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