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プリキュア映画歴12年の筆者が教える、大人のプリキュア映画鑑賞法サラリーマン、プリキュアを語る(2/3 ページ)

第37話は映画との連動回。ビブリーちゃんのツンデレっぷりがかわいかったです。

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大きなお友達のプリキュア映画鑑賞法について

 しかし、ここまでテレビ本編で映画をプッシュされると、大人のファンも「プリキュアの映画」を見たくなりますよね。

 もちろんプリキュア映画は子どもだけではなく、大人が見ても良いのです。

 「大人の鑑賞にたえうるほどの高クオリティー」なのも、プリキュア映画が10年以上愛され続けている理由の1つでもあります。

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 しかし、周りを見てみると「プリキュアの映画に大人が1人でいくのは恥ずかしい」とか「親子連れがいっぱいいて、どうしたらよいのか分からない」とか、劇場でプリキュア映画を見るのを躊躇(ちゅうちょ)する人も多いのです。

 大丈夫です。何も怖くありません。

 自分は既に12年ほどプリキュア映画を劇場で鑑賞していますが、当初は1人でプリキュア映画を鑑賞していました。フレッシュ~スイートまでのオールスターを含む6本の映画は娘と2人で映画館に出向き、娘が見なくなってからはまた1人で鑑賞するようになりました。

 そうです。自分は「大きなお友達」として見た経験も、「子ども連れの親」として見た経験もあるのです。

 だからですね。だいたい双方がどんな思いでいるのかが、ある程度は分かるのですよね。

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 そんな自分がおすすめする「大人のプリキュア映画鑑賞法」について説明します。

 「恥ずかしいから行けない」というそこのあなた。

 これを読めばきっとプリキュア映画に行きたくなりますよ。

 とはいえ、結論はたった1つです。

 「普通に、堂々と、見ればよい」

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 これだけです。

 ただ、メインのお客さんは「小さな子どもとその親」です。そこをはき違えてはいけません。

 「堂々としてればよい」というのは「傍若無人に振る舞ってよい」とは違います。

 あくまで映画館の主役は「小さな子どもたち」です。

 プリキュア映画を大人が見るにあたっては、守る「べき」マナー、なんて固いものは当然ありませんが、「覚えていた方がお互いに心地よく過ごすことができる」ことはあるのです。

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※通常の映画での当たり前の鑑賞マナー(大声で騒がないとか、盗撮しないとか、前の座席は蹴らないとか)はできていることを前提としています。

大人のプリキュア映画鑑賞法

1.チケットはネット購入で

 昔から、大きなお友達がプリキュア映画を見るにあたっての「最初の難関」が、チケット売り場で「プリキュア1枚」と言うのが恥ずかしい、というもの。

 最近は当日券でも無人販売機で買える劇場も増えてきたのですが、地方だとまだ「プリキュア1枚」を言わないといけない場面もあるかと思います。

 そんなとき、確実なのはチケットを「ネットで予約」しておくことです。

 当日は発券機からチケットを受け取るだけ。そうしておけば、もう何も怖いものはありません。

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 劇場に入ってから、出るまでの間、一言も言葉を発することが無い。そんなことも可能です。

2.座席は「後ろの方の真ん中」を

 さて、チケット予約にしろ、当日購入にしろ、チケットを買うと「座席をどこにするか」問題が浮上します。

 大きなお友達が一人でプリキュア映画に出向いた場合、「どこに座るのが正解」なのでしょうか。

 個人的におすすめなのは「一番後ろの列」の「ど真ん中」です。

 前方の列だと大きな大人は子どもの視界を遮る可能性が出てきて、お互いに落ち着かないことも多くなります(しかし、最近の劇場では後ろの席の人でも見やすい座席配置になっていたり、子ども用のイスが準備されていますので、昔ほど注意を払う必要はなくなりました。それでもやっぱり前の列は落ち着きません)。

 「一番後ろの列」は、子ども連れの親には選択されにくく、必然的に大きなお友達が集まりやすくなります(自分も親として見に行っていたときは一番後ろの席は選択しませんでした。もちろん、満員になる程の時間帯では一番後ろにも子どもが来ますけどね)。

 さらに後列の「ど真ん中」近辺は、周りの「親子連れ」が最も意識しない位置取りなのです。

 親は子どもがトイレに立つことなどを想定して「端っこの席」を取る傾向にあります。そのため、真ん中付近は席が空いていることも多く、意識もされにくいのですよね。

 ベストな選択は、劇場になるべく早く入場して、後列の真ん中の席で見て、映画終了後は子どもが出終わってから最後に劇場を出る。

 これが自分がおすすめする「大人のプリキュア映画の座席」です(とはいえ、もちろんこれは自分がそう思うだけなので、何回か通って自分のベストポジションを見つけていけばよいと思います)。

 プリキュア映画における一番後ろの席のもう一つの利点は、「ミラクルライト」で応援する子どもたちの光の乱舞が見られることですよね。あれはキレイなものなのです。

3.「暗くなってから入場」は是か非か?

 大きなお友達の話を聞いていると、子ども達に迷惑を掛けないように「劇場が暗くなってから入場している」という人がいます。それならばお互いに顔が見えないし、ちびっ子はスクリーンにくぎ付けになっているしで、迷惑を掛けないのでは? という配慮ですね。

 ただし、これもあくまで自分の経験上ですが、劇場が暗くなってから自分の娘の隣に突然大人が座ってきたら、ちょっとだけ警戒レベルが上がりました(これは今思うと偏見かもしれませんけどね)。

 それならば劇場が明るいうちから、「自分は無害ですよアピール」を親御さんにしておいた方が良い場合もあります。

 ですので、自分は「明るいうちから堂々と入る」方を選択しています。

4.同士はたくさんいるから安心して

 これまた自分の経験上ですが、プリキュア映画に出向くとだいたい「大きなお友達」が全体の5~10%はいます。つまり劇場に100人いれば5人は大きなお友達です(男性も女性もたくさんいます)。

 だから安心してください。同士はたくさんいます。

 決して一人ではないのです(ただし、公開から2週間後の平日午後だと「自分1人だけで見る」という状況になる場合もあります)。

5.服装は「普通」で良い

 プリキュア映画に何を着ていけば良いのか分からない、という人もいるのですよね。

 ネット上では「スーツを着てくと、ちゃんとしているように見える」とか「業界人が視察にきているように見える」とか言われることもあるのですが、プリキュア映画にスーツなんか着ていった日には、逆に浮きます。

 じゃあ、どんな服装が良いのか、というと、もちろんどんな服でも良いのですが、もし迷うようであるならば、あなたが「本屋さんに行くときの服」で良いと思います。

 要は「奇抜ではない」格好であれば、誰もあなたの服装なんか気にしません(ただ、いくら愛があるからといってアニメキャラ全面プリントTシャツとかはやめておいた方が賢明かもしれません)。

6.ミラクルライトはもらえないぞ

 これも知らない人が多いのですけど、プリキュアを応援する「ミラクルライト」は、中学生以下しかもらえません。


「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと想い出のミルフィーユ!」」で中学生以下の小人の入場者特典となっている「ミラクル☆キラキラルライト」

 劇中プリキュアがピンチになったら、大人は「心の中で応援」するか、売店で売っている「大人用のミラクルライト」を使いましょう。この大人用ミラクルライト、ちびっ子がもらえるミラクルライトより少しだけ豪華な造りになっています(ただし、売っているミラクルライトはかなりの人気商品ですぐに売り切れるので注意です。自分の経験上、公開2日目には既に売り切れていることが多いです)。

7.平日を狙ってみる?

 プリキュア映画はファミリー映画であるために、主に休日に賑わいます。

 じゃあ「平日に行けば子ども連れに遭遇しないから良いのでは?」と思いますよね。

 しかし、それも一概には言えないのですよね。

 「木を隠すには森の中」とはよく言ったもので、「大きなお友達を隠すには大きなお友達の中」なのです。

 平日に行くと、確かに子ども連れは少ないです。

 と、なると「親子2組」と「あなた」で見る、なんてことがザラに起こります。逆に目立ってしまうのですよね。

 個人的にはプリキュア映画は休日に見た方が、プリキュアを応援する子ども達込みの劇場の空気を感じられるのでおすすめです(子どもたちの反応で、今回の映画がウケているか、スベっているかがある程度分かりますしね。子どもは残酷なのです。つまらない、と判断したら突然他のことをし出します)。

8.挙動不審が一番ダメですよ

 一番良くないのは間違いなく「挙動不審」であること。

 これまた自分の経験上なのですけど、通常、子どもの付き添いで来ている親は、「大きなお友達」のことをほとんど気にしません(それよりも、自分の子どもがジュースをこぼさないか、トイレは大丈夫か、騒がないか、暗いところで泣き出さないか……などの心配で頭がいっぱいです)。特にプリキュア映画の場合は子どもを初めて映画館に連れてきた、というパターンも多いので親も子どもの心配ばかりです。

 だから「親の目」はあまり気にしなくても良いのです。

 大丈夫です。誰もあなたのことは見ていません。

 照れくささからなのか、「ガキウゼェ……」みたいな態度で自己を守ろうとする人もいますけど、それだけはやめた方が良いです。そういうのだけには親御さんは超敏感に反応します。警戒します。

 別に子どもに対してフレンドリーに接しろ、というわけではないのです。ただただ、普通にしていればよいのです。

 あくまでプリキュア映画は「子どもたちが主役」であることを忘れずに、自分たちは脇役であることを楽しんだ方が「お互いに気持ちが良く見ることができる」と思われます。

 ただね。コミュ能力の高いお子さまに突然話しかけられることはあるので、そのときは頑張ってください。

9.それでも恥ずかしいならば「最速上映」がある

 それでも、やっぱり親子連れがいっぱいのプリキュア映画に行くのが恥ずかしい、というあなた。

 プリキュア映画は、場所によっては公開初日の夜中(金曜日の深夜0時)から「最速上映」をやっているところがあります(2017年は全国11カ所で開かれます)。

 「最速上映」では、周りは全員が同じプリキュアを愛する同士です。思う存分プリキュアを楽しめます。応援もできます。

「映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリっと想い出のミルフィーユ!」の最速上映が行われる映画館一覧

最速上映:2017年10月27日深夜0時~

【東北】

T・ジョイ長岡

【関東】

T・ジョイSEIBU大泉(※1)、T・ジョイPRINCE 品川横浜ブルグ13

【関西】

T・ジョイ京都T・梅田ブルク7(※2)

【中国】

T・ジョイ出雲T・ジョイ東広島

【九州】

T・ジョイリバーウォーク北九州T・ジョイ博多T・ジョイ久留米

※1、※2の劇場では0時の最速上映の後、1時40分から応援上映もあります。

チケット入手方法などの詳細は各劇場に問い合わせるか、上記URLに記載があります。

 どうしても恥ずかしい……ちょっと無理……という方。

 場所と時間の都合さえ合えば「最速上映」へ出掛けてみてはいかがでしょうか?

 きっと、新しい世界が開けると思います。

 また、声優さんなどが舞台あいさつをする日なども大きなお友達が集結しやすいので、比較的行きやすいかとも思います。日程を調べてみてはいかがでしょうか(声優さんだけ見て、映画を見ずに劇場を出るのはマナー違反なので注意です)。

※新宿バルト9で11月2日にキャストが出演する公開記念舞台あいさつが開催される予定です。

つまり

 なんだかんだ書きましたが、先にも言及したように、要は「堂々と普通にしていれば良い」のです。

 卑屈になることはなく、逆に意識しすぎる必要もありません。

 劇場の人は「プリキュアを見る大人」には慣れっこで何とも思っていませんし、周りの親子連れは、自分の子どもに手いっぱいであなたのことはほとんど意識していません。

 普通に入って、思いっきり楽しんで、普通に出てくれば良いのです。

 ただ、その日の映画館の主役は「小さな子ども達である」ということだけは忘れずに。

 さあ、今年は、プリキュア映画に出掛けてみませんか?

 きっと素晴らしい経験になると思います。

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