Windows 10の「Ctrl+Z」にご用心 コピーしたファイルを編集してから押すと無警告で“完全削除”される
現時点では“仕様”となります。
Windows 10の「Ctrl+Z」(同時押し操作)で起こる挙動に、一部のユーザーから悲鳴が上がっています。特定の条件下でこの操作をすると、編集したファイルが警告もなく、ごみ箱にも入らず“完全削除”されてしまうとのこと。この挙動についてはWindows 10がリリースされた直後にも話題になっていましたが、最近になりまたメディアに取り上げられるなど話題になっています。
この現象は、以下の手順を踏んだ際に発生します。
- ファイルをコピーする
- コピーしたファイルを編集する
- 編集したファイルを上書き保存して終了する
- エクスプローラ上で「Ctrl+Z」をする
- 編集したファイルが消える
例えばテキストファイルをコピーし、コピーした方のテキストファイルで原稿を書いていた場合、Ctrl+Zを押すと、それまで書いていた原稿が完全削除されてしまうことになります。要注意。
「Ctrl+Z」はアンドゥ(undo)と呼ばれる機能のキーボードショートカットで、実行した操作を取り消して直前の状態に戻すもの。Windows 10のエクスプローラだけでなく、多くのソフトで採用されている機能でもあります。
もともとエクスプローラではファイルをコピーした直後に「Ctrl+Z」をすると、直前の状態に戻すためコピーしたファイルを消去する、という挙動をします。今回の現象は、この挙動がファイルを編集した後でも同じように実行されてしまうため、動作としては間違っていないのではないかとする声も見受けられました。
また、「Ctrl+y」で使える「アンドゥ」を取り消す「リドゥ」機能を使用すると消えたファイル自体は復活しますが、ファイルの編集をする前の状態に戻ってしまっています。なお、Windows 7では「Ctrl+Z」でファイルが消える場合、削除の確認ダイアログが出ます。
ではこの挙動は不具合によるものなのでしょうか。マイクロソフトに聞いてみたところ、「Windows 10の仕様」「将来のバージョンで変更される可能性があるが、現在のところ時期は未定」とのです。
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