「なんだあの動きは?」「板岡錦だ!」 プリキュアがカッコよく動く、アニメーター板岡錦の世界:サラリーマン、プリキュアを語る(3/4 ページ)
板岡錦さん、初の作画監督、おめでとうございます。
板岡錦さんの、プリキュアでのお仕事
この板岡錦さん、プリキュアでは上記のキュアジェラートの変身バンクの他、プリキュアファンの「印象に残る」さまざまなシーンを描いています。
Twitter(@Itaoka1)では、ときおり、担当されたシーンや、作画の裏話など興味深いお話をつぶやいています。
一部ですが、板岡さんがプリキュアで担当したお仕事を紹介します。
- ドキドキ!プリキュア第4話 キュアロゼッタ変身バンク
- ドキドキ!プリキュア第11話 ロゼッタリフレクション
- ドキドキ!プリキュア第40話 まこびー、歌いながら変身
- ハピネスチャージプリキュア!第1話 キュアプリンセス変身バンク
- Go!プリンセスプリキュア第4話 キュアトゥインクル各バンク
- 魔法つかいプリキュア!第3話 ルビースタイル変身バンク
これ以外にも、たくさんの印象的なシーンを手掛けています。
個人的に大好きなのは「魔法つかいプリキュア!」第49話のAパート。
- 変身が解けたみらいちゃんとリコちゃんが、宇宙空間で別れるシーン
あと、同「魔法つかいプリキュア!」第49話Bパートの……。
- 大人みらいちゃんが泣きながら「キュアップ・ラパパ」と叫ぶシーン。
どのシーンもプリキュアファンであれば、絶対に覚えているようなすてきなシーンばかりです。
「魔法つかいプリキュア!」第49話のみらいとリコが別れてしまうシーンは、プリキュア史に残る名場面の1つであると思います。
動きのあるダイナミックな作画から、繊細な感情表現までを手掛ける板岡さんは、プリキュアというアニメーションには欠かせない存在なのです。
とにかく
板岡錦さん。
空間を最大限利用し、とにかくよく動く「見た人を感動させる」バンク。
かわいいの中にカッコイイを、カッコイイの中にかわいいを両立させる画力。
女の子のちょっとした表情を切り取り、それを1枚の画へと昇華する力。
自分は作画とかは完全な素人なので深く言及できませんが、どれだけの努力と研鑽(けんさん)を積めば、ここまでのことができるようになるのか想像もつきません。
でもね。
だた、僕の「心に響く」のです。
お会いしたこともないので推測なのですが、板岡さんは絵を描くことが、プリキュアを描くことが、好きで好きでたまらない方なのではないでしょうか。
プリキュアファンは、少なくとも僕は、その画から「あふれてくる熱量」に魅かれているのだと思います。
板岡錦さん。
今やプリキュアというアニメーションには欠かせない人物です。
これからのプリキュアシリーズにおいても、さらに大きく活躍されていくことでしょう。
2018年プリキュア15周年作品「HUGっと!プリキュア」でもすてきな変身バンクを見られると良いですよね。
「あれ? 今のバンク、すごかったぞ……」
「あれ? このキャラ、カッコイイとは思ってたけど、こんなにかわいかったっけ?」
あなたがそう感じたとき、
それはアニメーター、板岡錦の仕事なのかもしれません。
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