ラストの展開に驚きとほっこり クールなヒットマンと名無しの少女が登場する漫画のオチに「きれいな話」「尊い」の声
最後のページでシーンの見え方が変わる漫画です。
Twitterにてさまざまな種類の漫画を公開している「しまざき」(@shimazakikazumi)さんが投稿した短編漫画「ヒットマンと名無しの少女」が、最後のページ後すぐに最初から読み直したくなる展開の作品です。2回目を読むときのニヤニヤが止まらない……。
床の上で目を覚ました白髪の少女の目の前には、頭に傷を負った黒い服装の男性が。「おじさんが助けてくれたの?」と少女が聞くと、「お前を殺そうとしてた奴がたまたま俺のターゲットだった」と“ヒットマン”として生きていることを明かしつつ、成り行きでそうなったことを話します。
残念ながら少女の家族は手遅れだったと伝え、まだ「あのドブネズミ野郎の仲間がうろうろしてるかもしれん」と、成り行きとはいえ朝までは同じ小屋に一緒にいるよう勧める優しいヒットマン。また初対面の異性に心配そうな少女を思い、「昔…ちょっとあってな。俺には男の機能がない」と告白します。
するとヒットマンがケガをしているのを発見した少女は、相手の言った「大丈夫だ、つばでもつけておけば」の言葉通り、口を近づけては舌でペロリ。照れながら驚くヒットマンと、「他に何もないから」と話す少女のコンビが、シリアスな雰囲気ながらもほほえましいです。
助けてくれたヒットマンに何かできないかと、冷たい体に寄り添う少女。ヒットマンに名前を聞かれ「名前はまだない」と答え、反対におじさんは? と聞くと、「いくつかあったが忘れたよ」という意味深な答えが。
そしてラストにはその意味を明かすように、頭に傷のある“黒い猫”と、それに寄り添う“白い子猫”が描かれています。ふたりとも猫さんだったのか……! という驚きと同時に振り返って納得しつつ、さらにほっこりするという展開が素晴らしい……。
同漫画には「いい話だ」「グッときた」「尊い」などの声が上がり、暗に示唆する形の結末に「きれいな話」「こういうオチ本当好き」といった称賛の声も寄せられています。
しまざきさんは「島崎無印」名義でも漫画を描いており、「オークは望まない」や「怪獣の飼育委員」(全2巻)を手掛けた他、新作「乙女男子に恋する乙女」を連載中(第1巻が来年1月11日に発売予定)です。
画像提供:しまざき(@shimazakikazumi)さん
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