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かぐや姫の竹、どうやって割った? 長年の疑問がパロディ漫画「竹割物語」で解決(?)

かぐや姫「↑↑(上のほう切って)」

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 竹取の翁(おきな)が見つけた光り輝く竹の中には、かわいらしい女の子が――かぐや姫の物語はそんな場面から始まりますが、原典の「竹取物語」に竹を割る描写はなく、翁がどうやって彼女を取り出したのかは分かりません。その疑問に、漫画家の小雨大豆(@kosamedaizu)さんがパロディー漫画「竹割物語」で挑み、Twitterで公開しました。

 翁は原作通りに光る竹を見つけますが、反応はシンプルに「怖~~!!」。泣き声が聞こえてくるうえに、竹の中には赤ちゃんの影まで見えてきて、すっかり恐れおののいてしまいます。

「シバかり」に出かけた翁ですが、よく見たら「柴(犬)狩り(借り?)」じゃないですか……

 しかし根っからの善人で、「本当に赤ちゃんがいるのなら、このままにしていいものか?」と思い直す翁。すると不思議にも竹が大きくうなずいて、出してほしいと願います。

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竹全体を使い、ノリノリで意志表示するかぐや姫

 竹を切るにしても、光る部分の真上を切ると、全体の重みで割れてしまうのでは? そう翁が思案していると、かぐや姫は光で「↑↑」と示し、上を切るよう懇願。ものすごい自己主張に押されて、翁はその通りにナタを振るいます。大丈夫? バキバキってならない?

「↑↑(上のほう切って)」

 案の定、竹はななめに割れてしまい、中から玉のような赤ちゃんが。彼女は突然の事態に一瞬戸惑いますが、どうも置かれた状況がツボに入ったらしく、すぐにニッコリほほえむのでした。見た目は一応、一般的なかぐや姫の登場シーンらしくなりましたし、めでたしめでたし。

なお、その後の展開は「この後育てて届けた」の一文で処理されています。簡潔っ

 かぐや姫のいた竹は、絵本ではななめに切ったように描かれがちですが、それに至るまで漫画のようなやりとりがあったとすれば納得できますね。そもそもかぐや姫自身が超常的な存在ですし。漫画には「怖くておばあさんに手を握ってほしいと言い出すおじいさんがかわいい」「善意だけで動かずに事後のことまで考えられるおじいさんにほれそう」と、翁推しの感想も寄せられています。

小雨大豆さんの代表作『九十九の満月』は、2017年11月に完結。単行本は4巻まで刊行
画像提供:小雨大豆(@kosamedaizu)さん

(沓澤真二)

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