黒い鈍器のような重厚さ 京極夏彦『鉄鼠の檻』の厄除け札入りの希少な愛蔵版が1月26日に発売
特別な印刷技術が使われています。
京極夏彦さんの小説『鉄鼠の檻』の豪華愛蔵版が1月26日に発売されます。外観から作品の重厚さが伝わってくるようだ……。
代表作である「百鬼夜行シリーズ」の『鉄鼠の檻』。今回の愛蔵版では、今から22年前に登場した同作を通常の書籍には使われない印刷技術を駆使して一冊ごとに印刷。量産が難しいかなり希少な書籍として仕上げていて、さらに京極夏彦さん謹製の「厄除け札」2枚入りと、作品の世界観に沿った特典も用意されています。
また京極夏彦作品といえばページ数が多いことでも知られていますが、『鉄鼠の檻』もそれに違わず、今回の愛蔵版は1344ページ。講談社が計測したところ、背幅(厚さ)約6.6センチ、重量約1キロと、もはや黒い鈍器とも言える代物となっています。
その小口に描かれた妖怪・鉄鼠の画に目が奪われるところですが、ファンなら中身(版面)も気になるところ。これまで講談社ノベルス版、文庫版などが出ていますが、いずれも文章がページまたぎをしないのが有名で、読みやすさが考えられたその版面作りに魅了された人も多いはず。
現在、Amazonなどで予約を受付中で、価格は5500円(税別)です。
京極夏彦先生のサイン本
なお、京極作品は今冬、同作のほかにも『ヒトごろし』(新潮社・1月31日発売)、『虚談』(KADOKAWA・2月28日発売)が登場。3冊を購入すると期間限定の特設サイトにアクセスできるキャンペーンも実施予定です。
「三社横断 京極夏彦新刊祭」
概要:各単行本に記載されているバーコードをスマートフォンで読み取ると、パスワードを取得でき、全て集めると期間限定の特設サイトにアクセスできるというもの。同サイトでは「百鬼夜行シリーズ」の書き下ろし新作短編を公開予定。
期間:2018年2月28日~11月30日
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