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『だがしかし』の「梅ジャム」回が無料公開に 製造終了しても「私達にできるのは変わらず梅ジャムを愛し続けるってこと」

梅ジャムの製造終了を受け、Web漫画サイト「サンデーうぇぶり」が無料公開。

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 梅の花本舗の駄菓子「梅ジャム」が2017年12月をもって製造終了していた事実を受け(関連記事)、駄菓子漫画『だがしかし』(コトヤマ)の梅ジャムを扱った回をWeb漫画サイト「サンデーうぇぶり」(小学館)が無料公開しました。

フットワーク軽すぎ、そして泣ける……

 梅ジャムは1947年に高林博文さんが開発した、梅肉に砂糖やでんぷん、小麦などを加えて煮詰めたペースト状の駄菓子。70年に渡って高林さんが1人で作り続けていましたが、87歳で体力の限界を感じたことなどを理由に年末に引退へ。2018年1月25日に製造終了のニュースが報じられるや悲しみの声が広がり、Twitterではトレンドワード1位に「梅ジャム」が入りました。

無料公開された『だがしかし』第46かし「梅ジャム」(公開ページ)(C)コトヤマ/小学館

 無料公開された『だがしかし』の第46かしは、駄菓子マニアの社長令嬢・枝垂ほたるが「梅ジャムの後継者になる旅に出る」と言い出す話。梅ジャムは高林さんが創業から1人で作り続けて後継者も作っていないことから、無くさないために自分が職人になると、梅ジャムの魅力を熱く語る内容です。今から2年以上前に描かれた話ですが、まるで今回の件を予見していたかのようだ……。

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後継者になると言い出す枝垂ほたる(C)コトヤマ/小学館
2年以上前にこの事態を危惧していたほたるちゃんすごい(C)コトヤマ/小学館

 注目すべきは話の最後。高林さんには息子がいるのに店を継がせる気がなかったらしく、その理由が本人の言葉を借りて紹介されます。これを受けた枝垂ほたるは一言、「私達にできるのは、変わらず梅ジャムを愛し続けるってことなのね…」。製造終了にさみしさを覚えた人の胸に響く言葉となっているので、ぜひ無料のうちに読んでみてください。

 なお作者のコトヤマさんはTwitterで梅ジャム製造終了に対し、「『製造終了する前に描かせてもらえてよかったなあ』とか言っていいものなのか、難しくて悩んでしまいますね。お疲れ様でした、ありがとうございました」とツイートしています。

黒木貴啓

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