「バレンタインのチョコは男の子にあげるものなのに、どうして男の子向けが売ってないの?」子どもの疑問を企業に聞いてみた(1/2 ページ)
そもそも、子ども用って売ってないよね?
パパである友人が、4歳の娘さんに「バレンタインのチョコは男の子にあげるものなのに、どうしてエグゼイド(仮面ライダー)のチョコとか売ってないの? 女の子向けか、大人向けのものばかりじゃない!」と聞かれたそうです。
子どもの無邪気な質問は時に大人を困らせます。答えが分からないので、そのままスーパーやお菓子メーカーに聞いてみることにしました。
売れるのは圧倒的に「成人向け」
まずは実際に近所のスーパーやコンビニを見に行ったところ、バレンタインの特設コーナーはあるものの、並んでいるのは圧倒的に大人向けの商品。奥さんが旦那さんに軽くプレゼントするのに良さそうな品ぞろえでした。
そもそも子ども向けのバレンタインチョコを見かけないのですが、もしかして、バレンタイン自体が若年層には流行っていないのでしょうか? 筆者が子どもの頃(30年前)は、スーパーでハート型とかのチョコレートを買って、家でラッピングして、好きな男の子の机とかゲタ箱にひっそりと入れたりして、ドキドキしたものです。
全国に「イオン」などの総合小売店を展開するイオンリテールに聞きました。
――どうして、男の子が気に入りそうなチョコレートはないんですか?
幼児向け、小中学生向けの商品もありますが、売り上げでいうと、圧倒的に成人向けの方が多いです。特設コーナーはスペースの関係もあるので、どうしても成人向けが多くなってしまいます。子ども用のお菓子は子ども用お菓子のコーナーにあるはずです。通常売っているお菓子でも、ギフトラッピングは承っていますので、それで対応いただければ。
男児が好むようなバレンタイン商品の開発というのはしていませんし、メーカーさんもあまり作ってはいないのではないでしょうか。お客さまからも「男児向けの商品が欲しい」という声は寄せられていません。どちらかといえば「職場の義理チョコ用に手頃な値段の商品を充実してほしい」という声が多いです。
お子さま向けの商品を開発するとなると、今はアレルギーの問題もあります。4歳のお子さまなら、親が知らないところで買って、勝手にプレゼントするということはないでしょうが、企業としてはそういうことにも配慮しなくてはいけません。
――女性同士でチョコを交換する「友チョコ」が増えていると聞きますが、それも関係はありますか?
友チョコに関しては、圧倒的に手作りが多いです。この時期、チョコレートの売り上げは全体的に伸びますが、板チョコは特に売れます。手作りの友チョコは少し前にブームになり、今も引き続きニーズがあると感じています。
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