あの子と一緒にはだしでドキドキ水遊び アニメ「からかい上手の高木さん」第6話の“からかいポイント”(1/2 ページ)
【ネタバレあり】夏休み、気になるアイツに会える幸せ。
回を増すごとにキュンキュン度合いがあがるので、心臓が持たない。アニメ6話で繰り出された高木さんのからかいポイントを振り返ってみましょう。今回は、かなり高木さんからの視点強めになっています。
その1:前2人乗りで乗せてくれた男の人はスイスイこいでたもん「2人乗り」
カップルになったら一度はやりたい、憧れのイベント、2人乗り(実際に公道でやったらだめですよ)。クラスの先行カップル・中井×真野が2人乗りしているのを見て、高木さんも「私達もしよっか! 2人乗り」と提案しました。
いやがる西片君を煽るための最初の発言は「もしかして恥ずかしいの?」。2つ目が「あ! じゃあできないんだ」。西片君はこうなるとムキになる性格なの、よくわかってらっしゃる。
彼がなかなかうまく2人乗り運転できないのを見て、トドメの一発。
「くそ……なんだかモヤモヤするぞ! なんだコレ」これには西片君も陥落。それ嫉妬ってやつだよ。
高木さんによる西片君へのからかいは、割りと無邪気なものが多め。しかしここは珍しく、西片君の心を揺さぶる、強めの女の武器を利用しています。こういうのは、とっておきにしか使わない飛び道具です。もちろん、高木さんは「ウソをつかない」と誓っているので、西片君には「2人乗りしたのはお父さん」だとネタばらしをしていますが、西片君の動揺っぷりは尋常じゃなかった。
なぜ西片君の男心をくすぐって、ムキにさせるようなことを言ったのかは、その前の高木さんを見るとわかります。
無邪気に夏休みを喜ぶ西片君を見ながら、ちょっとアンニュイそうにしゃべる高木さん。彼女は西片君と毎日会って、からかえる日々が、一緒に下校できるのが楽しかった。だから「私は学校も好き」。どうやったら夏休みも一緒にいられるかを考えた結果、出た答えが2人乗りの練習を空き地で毎日やるという案でした。
2人は、午前中だけ、空き地でのみ、練習をはじめます。西片君は真面目なので道路には出ないと言いますが、それに対して「うん。ここで乗るだけでいいよ」と高木さんは言います。2人でいられれば、それだけで青春。
この回は彼女なりの悩みや、一緒にいたいという強い願いが強めに出ている回。彼女の表情やセリフの1つ1つ、丁寧にチェックしてみてください。
なお、このときの「2人乗り」の日々は、『からかい上手の(元)高木さん』で回想で描かれます。中学時代のこの幸せな時間は、大人になって子どもとの幸せな時間に変化しています。
その2:夏の男女の定番といえばこれ「肝試し」
初めて夏休みに、2人乗りの練習に来た西片君と高木さん。その場になって気付く西片君「これはまさかデートとかいうものでは!!?」気付くの遅いぜ。しかもやってきた彼女は当然制服ではないどころか、サマードレス。ほら西片君、見ろよ、気付けよ、午前中からオシャレしてくる高木さんの気持ちとかさ!
雨が降りすぎたからと2人乗り練習は断念(こけたらワンピース汚れるしね)。昼から出掛けるので時間つぶし付き合ってほしい、という高木さん。
この回の高木さんは、どうやったら長く一緒にいられるのかを、いろいろ画策しているように見えます。そこで思い付いたのが、肝試し。
いざびっくりスポットに入ってしまえば、変に考えなくても西片君がいつも通り、からかわれてくれる。ビビリの西片君、割りと雑な驚かせ方で、最大のリアクションを取ってくれます。「あはは、西片怖がってる」「怖い?」「あはは怖がりすぎだよ」高木さん、なんて楽しそうなんだろう。
2人の住んでいる地域は、そこそこ田舎(アニメやスピンオフは香川県小豆島がモデルのようです)。そうなると中学生の自分たちでは、遊園地なんていけない。ゲームセンターにも映画館にも行けない。
でも高木さんはこの地域で、夏休みを最大限楽しんでいます。西片君と一緒にいられれば、なんだって楽しい。なんて満ち足りた日々なんだろう。
近所の子どもに見られた2人。「またカップルがトンネルでデートしてるー」そう言われていつも通り笑っている高木さん、真っ赤になって照れる西片君。
どんなお金をかけた遊びよりも、何十倍も幸せだと思う。
その3:君が助けてくれようとしたのがうれしくて「水道」
夏休みの午前中は2人乗りの練習として、昼間は家の手伝いをしていた西片君。夕方5時にはおつかいにでかけます。そんな彼が見つけたのは、高木さんの後ろ姿。彼は考えました「よし、こっそりあとをつけてやろう」お前どんだけ好きなんだよ……。
ところが彼、高木さんが転びそうになったときに支えようとして、膝を擦りむいてしまいます。
西片君はしょんぼりして「最悪の夏休みだなぁ」。けれども、高木さんは「私は今日はいい夏休みだよ」
気になる西片君に会えた。これは西片君が高木さんのことを考えて、尾行して驚かせようとしていたからこそのこと。何もないのに自分のことを考えてくれているって、すごくうれしいことだと思う。
その上、自分がケガしそうになったのを、助けようとしてくれた。西片君はたまにクリティカルにたくましさを見せてくる。
4巻表紙にもなっているシーンです。擦りむいた膝を洗うためにやってきた、公園の水道。はだしで2人でピチャピチャ。大人はできない、中学生カップルの特権です。
最悪な日かいい日かは、見方次第。西片君も、高木さんに会えて、一緒に遊べて、まんざらでもなくて、今日はいい日になったはず、でしょ?
2人乗りして、トンネルに入って、公園で水遊びした。それだけのことが、一生忘れられない夏の思い出に変わっていきます。
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