JR西の新たな観光列車「あめつち」、7月1日に運行開始 山陰の伝統工芸品で彩った美しい車体
列車名は日本神話に由来。運行スケジュールを発表。
西日本旅客鉄道(JR西日本)米子支社は2月28日、山陰を走る新たな観光列車「あめつち」の運行を2018年7月1日に開始すると発表しました。
あめつちは、同社と島根県、鳥取県が2018年7月~9月に共同開催する「山陰デスティネーションキャンペーン」の一環で、鳥取県の鳥取駅から島根県の出雲市駅間を運行する新たな観光列車。「ネイティブ・ジャパニーズ」をテーマに車両を山陰両県のさまざまな工芸品で彩り、山陰エリアの美しい車窓を楽しめるように工夫します。列車名は古事記の書き出し「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき~」に由来します。
車体はキハ47形が使われ、山陰の空や海、神々しさを表現した「紺碧(こんぺき)色」と、“たたら製鉄”にちなんだ日本刀の刃文(はもん)柄のシルバーで塗られます。車両の前面と側面には出雲市・𠮷川製作所製造の専用エンブレムも取り付けられます。車両デザインには、出雲市出身の映画監督 錦織良成紙と、松江市出身のアニメーション美術監督 吉田昇氏が協力しました。
車内は山陰エリアの美しい工芸品が照明、テーブル、壁面、手洗い台などの各所に用いられます。例えば天井照明には鳥取県の「因州和紙」が、テーブルには島根県の「石州瓦」が、壁面には鳥取県の「倉吉絣」や島根県の「壱岐の黒松」が、手洗い台には鳥取県の「岩井窯」が使われます。また、山陰の地産品、地元にちなんだ食事とともに、大山、宍道湖、斐伊川、日本海付近では徐行運転で景色を楽しめるサービスも提供します。
運行は7月1日から。土曜、日曜、月曜を中心に1日1往復、年間約150日(11月まで65日)稼働します。指定席グリーン料金込みの利用料金は、鳥取~出雲市間で大人4540円。途中停車駅は倉吉、米子、安来、松江、玉造温泉です。
関連記事
「シャンシャン特需」に沸く鉄道会社、でも「最強のパンダ使い」はJR西日本
パンダは鉄道を使って見に行きましょう。叡山電鉄の前衛的な観光列車、愛称が「ひえい」に決定
ロゴマークも決まりました。西鉄の観光列車、2019年春に運行開始 キッチンを設置して料理を提供
その名も「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」。夢のような列車だー! “全席サイクリスト専用”列車「B.B.BASE」がデビュー
解体なしで自転車と乗車し、両国駅幻の三番ホームから千葉房総へ。(写真:143枚)西武鉄道が秩父の魅力をアピールするためのアニメ制作へ 制作はトムス・エンタテインメント
制作は「弱虫ペダル」シリーズのトムスです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.