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つながった「久大本線」、おかえり「花月川橋梁」 全線復旧間もなく、7月14日に運転再開(1/2 ページ)

特急「ゆふいんの森」も本来の路線で運行。

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 鉄道橋まで流れた豪雨被害から約1年、九州旅客鉄道(JR九州)は5月7日、豪雨被害の影響で一部区間の運転を見合わせていた久大本線の全線運転再開日が7月14日に決定したと発表しました。併せて、運転再開の告知と復興推進のための特別企画「久大本線 ぜんぶつながるプロジェクト」も開始しました。


7月14日に全線が復旧する「久大本線」とゆふいんの森号

 久大本線は、福岡県の久留米駅~大分県の大分駅を結ぶ全長141.5キロの路線。沿線には大分県の小京都といわれる日田や温泉地の湯布院温泉などの観光地があります。2017年7月5日に九州北部を襲った記録的な大雨によって、大分県日田市の鉄道橋「花月川橋梁(きょうりょう)」が破壊され、流出。被害は花月川橋梁の6連全ての桁と5本の橋脚のうち4本が倒壊したほど甚大で、光岡(てるおか)駅~日田(ひた)駅間は寸断されました。また、博多駅~由布院駅を結ぶ特急「ゆふいんの森」の利用客が前年の2016年度比で半減するなど、沿線観光にも大きな爪あとを残しました。2018年5月現在、博多駅~由布院駅間のゆふいんの森は日豊本線周りの迂回ルートで運行され、寸断されている光岡駅~日田駅間ではバスによる代行輸送が行われています。


2017年7月の豪雨で流された「花月川橋梁」

災害に伴う運転見合わせ区間(2018年5月7日現在)

久大本線の運転状況(2018年5月7日現在)

 しかし早期の復興に向け、2017年7月末に着工した新橋梁の復旧工事が急ピッチで進んだことによって、約1年という短期間で復旧できるめどが立ちました。

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 久大本線 ぜんぶつながるプロジェクトでは、大雨による災害から力強く復興し、元気に過ごしている沿線の様子を全国へ届ける目的で展開。プロジェクトのロゴは大分県日田出身のデザイナー 梶原道生さんがデザインしました。


「沿線の元気な姿の写真」を紹介

「久大本線 ぜんぶつながるプロジェクト」のロゴ

 「花月川橋梁がつながり、ゆふいんの森号が橋を通過する本来の姿を見て、はじめてつながったのだと地元の方が安心できるのではないかと思います。しかし、橋がつながっただけではまだ本当の復旧ではありません。風評被害が消え、旅行客が元に戻ることができてはじめて復旧したことになるのではないでしょうか。橋がつながったことをチャンスと捉え、街と人がつながり、未来にもつながるように期待したい」(梶原さん)

 特設サイトでは、ハッシュタグ「#久大本線つながる」を付けてSNSに投稿された「沿線の元気な姿の写真」を紹介していくほか、久大本線の沿線に向けた応援メッセージも受付中。全線開通となる7月14日は「ゆふいんの森」号初運転に合わせて応援メッセージを刻んだ風船を飛ばす催しを始めとする復興応援企画が行われます。

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