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「レプリカ車の参加は不可」!! ホンモノの超絶名車・旧車が集うイベント「日本海クラシックカーレビュー」がすごい(1/3 ページ)

2018年は9月2日に開催。10年以上参加してきた筆者が“先だって”見どころを紹介。(写真64枚)

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 新潟県糸魚川市にあるフォッサマグナミュージアムで、毎年9月に「交通安全フェア 日本海クラシックカーレビュー」というクルマファン必見のクラシックカーイベントが開催されているのをご存じでしょうか。

ポルシェ
古いポルシェがずらり。こういった光景が壮観です

 クラシックカー好きの筆者は10年以上このイベントに足を運んでいます。日本海クラシックカーレビューとはどんなイベントか、どんなクルマが展示されるのか。特に首都圏、京阪圏などのちょっと遠くに住んでいる人にもぜひ来てもらいたく、今回は長年参加して撮りためた写真とともに見どころを紹介していきます。

「日本海クラシックカーレビュー」とは?

 日本海クラシックカーレビューは、1992年に社団法人である糸魚川青年会議所の創立25周年記念事業として開催された「日本海クラシックカーフェスティバル in Itoigawa」が発祥となるイベントです。1995年の第4回から会場をフォッサマグナミュージアムに移し、毎年9月に開催されています。

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 広大な会場には、全国各地から自走してきた新旧約200台のクルマが展示されるほか、メーカーや個人コレクターが所有するお宝レーシングカー、懐かしのボンネットバス試乗会、ミニカーや実車のパーツが買える物販コーナーなど、幅広く催し企画が用意してあります。また、飲食コーナーには名産「あんこう」のから揚げをはじめ、地元の味も楽しめます。

ウエルカムゲート(2009年撮影)
日本海クラシックカーレビューのウエルカムゲート(2009年撮影)

 なお日本海クラシックカーレビューは、日本で数あるクラシックカー関連のイベントの中でも参加資格がかなり厳しいイベントとして知られています。「1974年までに生産された車両であること」「レプリカ車の参加は不可」「改造していないこと(一部例外あり)」「(特別展示車両以外の参加車は)自走してくること」です。生産当時のコンディションを保った車両でなければ、いくら古いクルマといえども参加資格が得られません。しかし、だからこそホンモノが集まり、そしてそれを求めるファンが集うのでしょう。

 また「交通安全フェア」とあるように、新潟県警音楽隊や参加車両による市内パレードをはじめ、交通少年団による交通遺児募金の呼びかけなど、クラシックカーを通して交通安全を呼びかける一面も担っています。

 入場ゲートのすぐ先に第1~第2展示場があり、フォッサマグナミュージアム横の通路に第3展示場があります。近くには大会本部があり、物販コーナーと併設して救護センターも完備されています。第3展示場となっている通路から階段を降りると、公園のような噴水がある第4展示場につながっています。

大会本部(2016年撮影)
大会本部(2016年撮影)

 このように会場はかなり広く、4つの展示場を中心に、パーツのフリーマーケットコーナーやケータリングコーナーなども並びます。

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第4展示場
第4展示場

このように車種ごとに並んでいます

 やはり、ズラリとバラエティに富んだ展示車の数々を眺められるのがまず楽しいです。例えば2017年には旧車×女子高校生の日常を描いた漫画「ぜっしゃか!‐私立四ツ輪女子学院絶滅危惧車学科‐」のポスターが張られた「トヨタ・セリカ 2000GT(LB型)」が輝いていました。


ぜっしゃか!のポスターが張られた「LB型セリカ 2000GT」
原作者、せきはん先生のツイート

 会場ではパンフレット(1部300円)をまず購入しておくことを勧めます。パンフレットには会場案内図のほかに展示車両の詳細情報も載っており、かなり読み応えがあります。2017年にはイベント20周年を記念した記念誌もありました。


「日本海クラシックカーレビュー」のパンフレット

2017年には日本海クラシックカーレビュー20周年記念誌も販売

 物販コーナーには、クラシックカーレビュー限定のミニカーも販売されます。毎年かなり長い行列ができるので、狙っているモノがあれば早めに並んで確保しておくと良いでしょう。さらにオートジャンブルと呼ばれるパーツのフリーマーケットコーナーも見逃してはなりません。プラモデルやミニカーなどの小物から、旧車のパーツ、当時のカタログなど、全国から集まった旧車ファン御用達のお店がブースを構えます。

出発していく名車をまとめて眺められる「シーサイドラン」「ジョイフルラリー」

 いよいよイベントの開始です。まず、開会式後すぐに行われる「シーサイドラン」、旧車で街のチェックポイントを巡る簡易ラリー大会「ジョイフルラリー」は見逃せません。数々の名車がいいエキゾーストサウンドを響かせながらフォッサマグナミュージアムの駐車場から続々と出発していく様子をまとめて眺められます。例えば過去の大会では、以下のようなクルマが「おおおー、すげー」などと歓声を浴びていました。


「コニリオ」(1966年式) ホンダの小型オープンカー「S800」をベースに、FRP製ボディーを被せたレーシングカー。石川県小松市の「日本自動車博物館」にはこのクーペタイプが展示されている

「トヨタ・カローラ スプリンター 1200SL」(1969年式)。スプリンターは8代に渡って生産されたカローラの姉妹車で、こちらは初代。ちなみに1983年に登場する「ハチロク(AE86型スプリンター トレノ)」の始祖でもある

「マツダ・サバンナクーペGT」(1972年式)。当時、夢のエンジンとして憧れだったロータリーエンジンを搭載しながらもコストパフォーマンスに優れていたことで人気を得たマツダの名車。モータースポーツの世界でも活躍し、1971年の富士ツーリストトロフィー500マイルレースで、当時圧倒的に強かった「スカイラインGT-R」の50連勝記録を阻んだことでも知られている

「ダッジ・チャレンジャー」(1970年式)。クライスラーがダッジブランドで販売したスポーティカーの初代。2018年現在も、当時のこのモデルに通じる、幅広く、低いロングノーズのデザインを採用し、高出力のV8エンジンを搭載したモンスターモデルが販売されている息の長い車種

「トライアンフ・スピットファイア MK1」(1963年式)。第二次世界大戦で活躍した英国の戦闘機「スピットファイア」の名に由来する、ライトウェイトスポーツカーの代表格

「MG・ミジェット MK4」(1974年式)。トライアンフ・スピットファイアと並ぶ、英国製ライトウェイトスポーツカーの名車

 午後は糸魚川市内を巡る交通安全パレードも行われます。参加車両はお手製の交通安全標語を掲げて走ります。

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「トヨタ・セリカ1600GTV」(1973年式)。“ダルマセリカ”の愛称で親しまれた初代セリカ。GTVは、走行性能を強化したモータースポーツ用ベース車

「日産・フェアレディ 240ZG」(1972年式)。クラシックカーの中では特に知名度が高い初代S30型系の、2.4リッターエンジンと“Gノーズ”を搭載した追加グレード。米国では「Z-Car」の愛称で親しまれている

「マツダ・ファミリア プレストロータリーTSS」(1972年式)。マツダのコンパクトカー ファミリアにロータリーエンジンを載せた4ドアセダンの豪華版。当時は高級セダンの位置付けだったという

「シムカ・クーペ 1200S」(1967年式)。シムカは、シムカや高級車ブランド タルボを生産していたフランスの自動車メーカーで、国内ではなかなか見られない貴重車

「アルピーヌ・A110」(1968、後ろは1969年式)。フランスの自動車メーカー アルピーヌが製造した美しいデザインの名車で、ラリー競技でも活躍。2017年、ジュネーブモーターショー2017でルノーから新型「アルピーヌ A110」の復活が発表され、2018年後半に日本リリースが予定されている

「ヒルマン・インプ スーパー」(1967年式)。小型車の代名詞となる「ミニ」の当時のライバル車種だった名車。角ばったデザインはミニと対照的
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