ニュース

話題の地図アプリ「制県伝説」 老舗サイトが「『経県値』のアイデア無断流用」主張

確かにそっくり。

advertisement

 実際に行ったことがある都道府県を数値化し、「経県値」として記録する老舗Webサービス「経県(経県値&経県マップ)」の運営者が、6月2日から話題になっているAndroidアプリ「制県伝説」にアイデアを流用されたとして、Googleに異議申し立て中であることを明かしました。

 「経県」は2005年から存在するサービスで、個人サイト「都道府県市区町村」の人気コーナーの1つ。地理好きが集まるサイト内の掲示板で考案されたもので、行ったことがある都道府県を「居住(住んだ)…5点」「宿泊(泊まった)…4点」「訪問(歩いた)…3点」「接地(降り立った)…2点」「通過(通過した)…1点」「未踏(未経県)…0点」の6段階で数値化し、色付きの日本地図「経県値&経県マップ」上で記録・表示できます。

「都道府県市区町村」内の“「経県値」の系譜”ページにサービスの成り立ちがまとめられています。歴史を感じる……

 一方アイデアを真似たと名指しされた「制県伝説」は少なくとも2015年2月から配信されているアプリ。こちらも「住居」「宿泊」「訪問」「接地」「通過」「未踏」の6段階で数値化し、地図を6色で彩色するのが特徴です。結果を手軽にSNS上でシェアできる手軽さから、リリースから数年が経った今になり話題になりました。

advertisement
確かにそっくりです
「制県伝説」は6月2日から突然爆発的人気に(Yahoo!リアルタイム検索より

 「経県」側は「制県伝説」について「アイディアを無断で流用したものであり、アプリ配布元のGoogleに異議申し立て中です。当該アプリの情報を広めることはご遠慮ください」とサイト上で意見を表明。なおコンセプトが広まることに対しては歓迎のため、「経県値サービスのアプリ化についてご支援いただける方はご連絡ください(ライセンスも可能です)」としています。

 今回「ライセンスも可能です」と呼びかけている通り、2007~2012年には宿泊予約サービス「BIGLOBEトラベル」との連携を行っていたこともありました。また管理人であるグリグリさんは同サイト掲示板上「先方が無断流用を認めて謝罪してくれば、経県値のアイディアと名称を無償ライセンスしてもいいのですけどね」ともつづっています。

 アイデアそのものは著作権の保護対象ではないため、Googleが訴えを受け入れるかどうかは不透明です。ただし、歴史あるサイトで利用者が交流を重ねる中で生み出した名物コーナーが無断で流用され、管理人が納得いかないというのも理解できます。

 ねとらぼ編集部では「制県伝説」の運営元であるmizusoft networkに「経県」側の主張をどのように受け止めているのか取材を申請中。回答があり次第、記事に追記予定です。

 なお「制県伝説」を模倣した台湾のサイトも現れていますが、グリグリさんはこちらについては当面放置するとしています。

advertisement

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  4. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  5. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  6. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 「情報操作されてる」「ぜーんぶ嘘!!」 175R・SHOGO、元妻・今井絵理子ら巡る週刊誌報道を一蹴 “子ども捨てた”の指摘に「皆さん騙されてます」
  9. 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」
  10. 「セッ…ックス知育玩具」 省略する位置がとんでもないオモチャの名前にネットがざわつく