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スペインの16世紀の聖人像、無断“修復”でまるで別物に
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16世紀の木像が、“修復”によってとんでもない姿になってしまったというニュースが海外で注目を集めています。
この像は、スペインのエステーリャという町にある教会に置かれていたもの。馬に乗って戦う聖ジョージの姿を描いています。修復する場合は町当局に相談しなければならないと法で決められているのですが、教会は相談なしに芸術学校の関係者に修復を頼んでしまったとのこと。
修復された像は、全身がのっぺりと塗料を塗ったような姿になり、表情も変わってしまっています。貴重な歴史的遺物とは思えないような見た目です。
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町長のコルド・レオスさんはTwitterで、「教会側も、不適切な技術でこの芸術を台無しにしてしまった人も、善意であったことは疑いがない」としつつも、善意の行動だからといって許されるわけではないとコメントしています。像を元に戻せるのか、専門家による調査を行うとのこと。
町長のツイート
スペインの保存・修復家協会(ACRE)は、文化遺産への干渉は規制すべきとコメントしています。
2012年にもスペインで、キリストを描いた19世紀のフレスコ画が、無断修復によってサルのようになってしまった事件が起きています(関連記事)。聖ジョージのニュースを見て、この事件を思い出した人も多いようです。
エステーリャのあるナバラ州の修復会社は「エステーリャの聖ジョージに何が起きた!?」と、“修復”を行った学校が公開していた動画へのリンクを投稿していました。その後動画は学校のFacebookページごと削除されています
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透明部分はアクリル樹脂を使っているとのこと。
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