女子高生がパソコンを6カ月使った結果、志望先が教育学部から経営学部に変わってしまった話(2/4 ページ)
「にしてもパソコンは神だ!!」
娘 自分で情報発信したり、イベントとか企画してみたい。ネットって面白いコンテンツであふれているじゃない? なんていうのかな……それをただ消費する側じゃなく、作って提供する側に回ってみたいんだ。
父 どんどんやれやれ。TwitterもブログもWebサイトもYouTubeもECサイトもなんだって無料で使えるいい世の中なんだ。やる気とアイデアさえありゃなんだってできるぞ。
「自分のアイデアがカタチになる面白さ」に目覚めた
娘 今まで話したこと以上に大きな変化があったんだけどさ……じつは大学の志望学部を変えることにしたんだ。
父 それ聞かされたとき、びっくりした。けっこうな一大決心だけど、PCに触れたことで考えが変わったわけ?
娘 キッカケはそう。高2の終わりまでは教育学部を目指してた。小中学校で指導ボランティアもやりまくって、それはそれで楽しかったんだけども。
父 うん。
娘 去年の年末から、近未来ハイスクールといういろんな職業の大人と学生の接点づくりをする組織に関わらせてもらってて、自分が発案した「挫折したもん勝ち講座」が開催されて、そのレポートを書いたころから、「なんか教育学部じゃないな」って考えるようになった。
父 教育学部が嫌になったわけじゃないんだよね。
娘 うん、教育って進路も悪くはない。子供に教えるのも好き。でも、いろんな職種の大人と話しているうちに、「世の中には教師になる以外に、もっと面白いことがあるんじゃないか。自分が知らないだけで可能性を狭めてしまってないか?」って考えるようになって。
父 決定的なキッカケがそのイベントだった、と。
娘 だね。“自分のアイデアがカタチになる面白さ”に味をしめたんだと思う。じゃあ、教育学部じゃないとして何学部なのってことなんだけど、学校の担任や塾の講師、お爺ちゃんに相談したり、いろんな学部を調べてみたりした。
父 なにか見つかった?
娘 中学の頃は美術部だったのと、物作りが小さい頃から好きだったって原点に立ち返って考えたんだ。ほら、本当にやりたいことって“子供の頃に夢中だったモノ”がヒントになるって言うじゃない?
父 そうだね。でも、芸大に行きたいわけじゃないだろ。
娘 うん。迷った揚げ句、見つけたのが「経済学部」と「経営学部」の2つ。で、自分が興味をひかれたのが経営のほうだったわけ。
父 へぇー。PCを使うことで志望学部が変わってしまうなんて、想像もしない結果になったな。
娘 あたしも(笑)。PCがって言うよりは、PCを使うことで出会った人々の影響が大きかった。世の中って、学生が知らないだけで面白そうな仕事がたくさんあるし、好きなことして生きている人がいるんだって分かったんだ。
父 お父さんは志望変更の話を最初聞かされたとき、かなりの衝撃を受けた。あんなに頑張ってた教育方面じゃないんだって。
娘 経営学部に進むことには反対?
父 全然。お前はやりたいことをやれ。どんな道に進もうがお父さんは応援する。
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