Yahoo!検索傾向からみる大阪府北部地震と熊本地震 通勤しようとする被災者、デマの拡散など課題が浮き彫りに
共通点もあれば違いもある。
ヤフーが大阪府北部地震と熊本地震発生時のYahoo!検索傾向を発表しました。検索ワードを切り口に、2つの地震の違いと共通点を浮き彫りにしています。
大阪府北部地震では、交通機関の名称と「運行情報」のワードをかけ合わせた検索が急上昇し、例えば「阪急電鉄」の検索数は前週の100倍を記録しました。都市部かつ通勤時間帯の発災だったことが影響していると推測され、「交通機関が動いているのなら出社しなければならない」と考える人も多かったと見られます。なお、発生当日の6月18日夜には、「帰宅困難」「帰宅難民」というワードも急上昇しています。
また、「大阪ガス」「高槻市水道局」「高槻市、箕面市+断水」などライフラインに関わる検索も急上昇し、銭湯を検索する人も増加しています。
熊本地震では自家用車での移動が中心となる地域で発生した地震であり、時間帯も夜間だったため、公共交通機関に関する検索は少なく、都市部とそれ以外の傾向の違いが明確になっています。しかし、熊本地震でも発生翌日になるとバスや自動車関連の検索数は増加傾向となり、大阪府北部地震と同様、学校・会社への移動手段を探していたと推測されます。
また、熊本地震では夜間の発災で避難が難しかったことや、活発な余震が続いていたこともあり「車の中は安全か」「1階と2階のどちらが安全か」「屋外は安全か」などが調べられていたようです。
大阪府北部地震・熊本地震で共通していたのは「〇〇+英語」の検索数が増えたこと。自分の状況や感謝を伝えるフレーズの他、「地震が起きました」「エレベーターは故障中」などの検索も増加し、訪日外国人などとのコミュニケーション方法が調べられていたことが分かります。
熊本地震では「ライオンが逃げた」というデマが拡散(関連記事)され、大阪府北部地震では「シマウマが逃げた」「電車が脱線した」というデマも広がりました。また、「○月○日に大きな余震が来る」といった根拠のない情報が拡散され、検索数も増加する傾向があったそうです。
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